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大高宏雄映画ジャーナリスト

1954年浜松市生まれ。明治大学文学部仏文科卒業後、(株)文化通信社に入社。同社特別編集委員、映画ジャーナリストとして、現在に至る。1992年からは独立系を中心とした邦画を賞揚する日プロ大賞(日本映画プロフェッショナル大賞)を発足し、主宰する。著書は「昭和の女優 官能・エロ映画の時代」(鹿砦社)など。

菅田将暉 かつての「8・15シリーズ」大役級を軽やかに好演

公開日: 更新日:

 戦争を題材にすると、俳優陣にはやけに力が入る。怒鳴りちらし、全身を震わすような演技で押しまくってくる。戦場が舞台であるなら、それも理解できる。正常な感覚ではいられなくなるからだ。ただ、今回のように戦場を舞台にしない作品なら、正常さを持つ人間の冷静な姿こそが望まれる。

 菅田の演技には、それがあった。国家や国民が冷静さを失ったとき、戦争は露出してくる。菅田が演じたような若者が何人も、いや何百人、何千人もいるような日本であってほしいと思えるような作品であった。

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