著者のコラム一覧
大高宏雄映画ジャーナリスト

1954年浜松市生まれ。明治大学文学部仏文科卒業後、(株)文化通信社に入社。同社特別編集委員、映画ジャーナリストとして、現在に至る。1992年からは独立系を中心とした邦画を賞揚する日プロ大賞(日本映画プロフェッショナル大賞)を発足し、主宰する。著書は「昭和の女優 官能・エロ映画の時代」(鹿砦社)など。

新シネコン激戦区「池袋」の誕生裏で存在感かすむ「渋谷」

公開日: 更新日:

 都内・池袋にできた新しいシネコン、グランドシネマサンシャインが評判だ。

 巨大なスクリーン、感度良好な音響環境など、近年進むシネコンの最先端設備が存分に完備されている点が、集客の大きな理由になっている。早くも全国有数のシネコンの仲間入りである。

 池袋には、来年の夏に東宝系列のTOHOシネマズ(10スクリーン)が開業する。池袋駅から一番近い既存館の池袋HUMAXシネマズも健在で、今後この地域はシネコンの大激戦区になる。埼玉県内、新宿あたりまで射程に入れ、池袋を中心とした興行地図が大きく変わる可能性が高い。

 ただ、そんな都心のシネコン大激戦に乗り遅れた地域がある。渋谷だ。現在、大再開発地域としてさまざまなビルが乱立するエリアだが、少し前に予定があったシネコン建設がトーンダウンしている。もともと渋谷は映画館の大激戦区で、東宝と現在は東急電鉄資本の東急レクリエーションが、しのぎを削る地域だった。

 ところが、今は違う。そもそも、渋谷には大型の新しいシネコンができたことがない。現在、道玄坂に6スクリーンのシネコン(TOHOシネマズ)が1つだけあるが、これは東宝の旧既存館をシネコン化しただけだ。

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