「ゼロ・ダーク・サーティ」女性分析官のビンラディン殺害

公開日: 更新日:

 全157分のうち、前半の80分はビンラディン捜し、後半は彼の特定と殺害だ。特徴はマヤの私生活が一切描かれていないこと。ビグロー監督は彼女を復讐戦に没頭する仕事人間に仕立てた。マヤは最後まで薄幸な雰囲気でもがきながら孤軍奮闘する。昔の「キイハンター」ではないが、「恋も夢も望みも捨てて非情の掟に命を懸ける」のだ。作戦後の特殊部隊による資料回収や墜落ヘリの爆破も興味深い。攻撃シーンは派手さを抑えているためリアリティーが増した。

 すべてが終わったとき、マヤはひとりになり涙を流す。涙で締めくくったことが女流監督による女のドラマであることを物語っている。

(森田健司/日刊ゲンダイ

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    TBS「ラヴィット!」の“テコ入れ”に不評の嵐! グダグダぶりを楽しむ独自性損失で視聴者離れ加速危機

  2. 2

    「おい、おまえ、生意気なんだよ」 野村監督は俺の挨拶を“ガン無視”、暴れたろうかと考えた

  3. 3

    「オールスター感謝祭」で“ブチギレ説教” …島崎和歌子は今や「第2の和田アキ子」の域

  4. 4

    NHK朝ドラ「風、薫る」巻き返しを阻む“最大のネック”…見上愛&上坂樹里Wヒロインでも苦戦中

  5. 5

    米国とイランが2週間の停戦合意も日本は存在感ゼロ…お粗末すぎた高市外交を識者「完全失敗」とバッサリ

  1. 6

    スピードスケート引退・高木美帆にオランダが舌なめずり “王国復権の切り札”として白羽の矢

  2. 7

    高市政権が非情の“病人切り捨て”強行で大炎上! 高額療養費見直し「患者の意向に沿う」は真っ赤なウソ

  3. 8

    ブチ切れ高市首相が「誤報だ!」連発 メディア、官邸、自民党内…渡る政界は「敵ばかり」の自業自得

  4. 9

    JFAは森保一氏の“囲い込み”に必死 W杯後の「次の日本代表監督」のウワサが聞こえない謎解き

  5. 10

    『エニイ・タイム・アット・オール』1964年のジョンのギターを聴くだけで元気が出る