サンキュータツオはなぜミルクボーイ優勝を的中できたのか

公開日: 更新日:

今年の裏テーマは“かけあい重視”

「3回戦から準々決勝に残ったメンバー(296→106組)、準々決勝から準決勝に残ったメンバー(106→25組)を見ていたら、今年は“かけあい重視”が裏テーマなんだと気付きました。かけあいとは、いかにも自然に見える会話のやりとりの中で、笑いを取りにいくスタイル。そこでのボケやツッコミが一風変わっていて、おもしろいコンビが残っていたんです」

 確かに決勝戦に出場した(敗者復活した1組を含む)10組は“かけあい”の猛者揃い。

 特に上位3組は、番組内の紹介VTRで“ナニワスパイラル”(ミルクボーイ)、“憑依する漫才”(かまいたち)、“ツッコミ方改革”(ぺこぱ)というキャッチフレーズが付けられており、オリジナリティーにあふれたかけあいを見せていた。

「かけあいによって、どのコンビも、グルーブ感やバイブス(ノリ)を十分に生み出していた。ボケとツッコミがハッキリ分かれることはなく、ツッコミも単に“なんでやねん!”的なものではない。ひねりがあるんです。それによって、伝統的な漫才なんだけど新しく見える。オズワルドも、(声を張り上げない)“引き芸”でしたが、グルーブ感は十分にあったので、もっと評価されてもよかったと思いました」(タツオ)

 さらに制作サイドの意図もこう推測する。

ナイツの塙さんも著書の中で指摘していましたが、出場資格が『結成15年以内』に延長されて以降のM―1は、決勝進出常連組による単なる“ウマイ人大会”になる傾向がありました。“新鮮さを重視したい”という制作側の意図もあったのかも知れません」(タツオ)

 ミルクボーイの優勝は予想通りだったというわけだ。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 芸能のアクセスランキング

  1. 1

    周囲にバカにされても…アンガールズ山根が無理にテレビに出たがらない理由

  2. 2

    田中圭“まさかの二股"永野芽郁の裏切りにショック?…「第2の東出昌大」で払う不倫のツケ

  3. 3

    中森明菜が16年ぶりライブ復活! “昭和最高の歌姫”がSNSに飛び交う「別人説」を一蹴する日

  4. 4

    永野芽郁「二股不倫」報道で…《江頭で泣いてたとか怖すぎ》の声噴出 以前紹介された趣味はハーレーなどワイルド系

  5. 5

    永野芽郁「キャスター」視聴率2ケタ陥落危機、炎上はTBSへ飛び火…韓国人俳優も主演もとんだトバッチリ

  1. 6

    永野芽郁“二股肉食不倫”の代償は20億円…田中圭を転がすオヤジキラーぶりにスポンサーの反応は?

  2. 7

    永野芽郁“二股不倫”疑惑「母親」を理由に苦しい釈明…田中圭とベッタリ写真で清純派路線に限界

  3. 8

    田中圭が『悪者』で永野芽郁“二股不倫”騒動はおしまいか? 家族を裏切った重い代償

  4. 9

    永野芽郁「二股不倫報道」の波紋…ベッキー&唐田えりかと同じ道をたどってしまうのか?

  5. 10

    のんが“改名騒動”以来11年ぶり民放ドラマ出演の背景…因縁の前事務所俳優とは共演NG懸念も

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    永野芽郁「キャスター」視聴率2ケタ陥落危機、炎上はTBSへ飛び火…韓国人俳優も主演もとんだトバッチリ

  2. 2

    佐々木朗希「スライダー頼み」に限界迫る…ドジャースが見込んだフォークと速球は使い物にならず

  3. 3

    「たばこ吸ってもいいですか」…新規大会主催者・前澤友作氏に問い合わせて一喝された国内男子ツアーの時代錯誤

  4. 4

    永野芽郁「二股不倫」報道でも活動自粛&会見なし“強行突破”作戦の行方…カギを握るのは外資企業か

  5. 5

    周囲にバカにされても…アンガールズ山根が無理にテレビに出たがらない理由

  1. 6

    インドの高校生3人組が電気不要の冷蔵庫を発明! 世界的な環境賞受賞の快挙

  2. 7

    三山凌輝に「1億円結婚詐欺」疑惑…SKY-HIの対応は? お手本は「純烈」メンバーの不祥事案件

  3. 8

    永野芽郁“二股不倫”疑惑「母親」を理由に苦しい釈明…田中圭とベッタリ写真で清純派路線に限界

  4. 9

    佐藤健と「私の夫と結婚して」W主演で小芝風花を心配するSNS…永野芽郁のW不倫騒動で“共演者キラー”ぶり再注目

  5. 10

    “マジシャン”佐々木朗希がド軍ナインから見放される日…「自己チュー」再発には要注意