「テセウスの船」好調の裏で…上野樹里“主役食い”の懸念

公開日: 更新日:

 そんな不安をよそに番組プロデューサーは「竹内さんの代表作品といわれるようなドラマを作りたい。手を貸してもらえませんか?」と上野を口説いて出演にこぎつけたという。

■NGなしの一発勝負を要求

 今のところ、竹内の最愛の妻役を見事に演じ切っている上野だが、「いつ“劇薬”に転じるか分からない」――。昨年末、制作陣のそんな心配を象徴するような出来事があった。事件の真相究明のために竹内と記者役の上野が被害者の集会に乗り込むシーンの撮影が行われたのだが、上野は「ここはもう少し揉み合う感じにした方がいいですよね?」と演出家にアドバイスしたという。頭を悩ませていた演出家は思わずうなずき、その横では役作りに窮した竹内が頭を抱えていたという。“特別出演”とは主役クラスの大物が主役以外で出演する場合に使用する名称だが、これではどちらが本当の主役か分からない。

 続くシーンの撮影でもアドバンテージを握ったのは上野だった。被害者から顔面にコップで水をかけられるカットの撮影だったが、ADに「メークや衣装を濡らしたくないからね!」と、暗に“NGなしの一発勝負”を要求。現場の緊張感は一気に高まり、スタッフらはコップの水が飛ぶ角度、洋服の汚れ方をめぐって何度となくリハーサルを繰り返し、そして本番……。

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「おまえになんか、値がつかないよ」編成本部長の捨て台詞でFA宣言を決意した

  2. 2

    【原田真二と秋元康】が10歳上の沢田研二に提供した『ノンポリシー』のこと

  3. 3

    カーリング女子フォルティウスのミラノ五輪表彰台は23歳リザーブ小林未奈の「夜活」次第

  4. 4

    3度目の日本記録更新 マラソン大迫傑は目的と手段が明確で“分かりやすい”から面白い

  5. 5

    国分太一“追放”騒動…日テレが一転して平謝りのウラを読む

  1. 6

    福山雅治&稲葉浩志の“新ラブソング”がクリスマス定番曲に殴り込み! 名曲「クリスマス・イブ」などに迫るか

  2. 7

    「えげつないことも平気で…」“悪の帝国”ドジャースの驚愕すべき強さの秘密

  3. 8

    松岡昌宏も日テレに"反撃"…すでに元TOKIO不在の『ザ!鉄腕!DASH!!』がそれでも番組を打ち切れなかった事情

  4. 9

    年末年始はウッチャンナンチャンのかつての人気番組が放送…“復活特番”はどんなタイミングで決まるの?

  5. 10

    査定担当から浴びせられた辛辣な低評価の数々…球団はオレを必要としているのかと疑念を抱くようになった