政府対応に怒り 西田敏行「俳優2600人」背負う気概と矜持

公開日: 更新日:

■東日本大震災の復興に協力も

 映画「学校」「釣りバカ日誌」シリーズなど、人情味のある役柄を演じてきた西田は「生まれ持っての熱血漢」(ベテラン演劇評論家)として知られる。東日本大震災では、風評被害に遭う福島のスーパーに駆けつけ、キュウリなどをかじって「美しい福島を汚したのは誰だ!」と涙ながらに訴え、「東京電力原発を進めてきた政治家たちに怒りの声を張り上げたい」と立ち上がった。

「政府の暴政に怒りながらも、その声を上げると逆に批判されたり仕事に支障をきたす恐れもあるなか、先陣切って声を上げ、権力側にNOを表明するのはそう簡単ではないと思います。ところが西田さんは仕事先で突然の取材にもかかわらず、旗幟を鮮明にした。数々の大作で主役を張ってきた迫力、胆力が垣間見えた気がします」(ベテラン芸能記者の青山佳裕氏)

 こんな頼もしい上司がいたらアフターコロナにも希望が持てるのだが。

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    梅野隆太郎は崖っぷち…阪神顧問・岡田彰布氏が指摘した「坂本誠志郎で捕手一本化」の裏側

  2. 2

    阪神に「ポスティングで戦力外」の好循環…藤浪晋太郎&青柳晃洋が他球団流出も波風立たず

  3. 3

    阪神・佐藤輝明が“文春砲”に本塁打返しの鋼メンタル!球団はピリピリも、本人たちはどこ吹く風

  4. 4

    自民両院議員懇談会で「石破おろし」が不発だったこれだけの理由…目立った空席、“主導側”は発言せず欠席者も

  5. 5

    広末涼子「実況見分」タイミングの謎…新東名事故から3カ月以上なのに警察がメディアに流した理由

  1. 6

    参政党のSNS炎上で注目「ジャンボタニシ」の被害拡大中…温暖化で生息域拡大、防除ノウハウない生産者に大打撃

  2. 7

    国保の有効期限切れが8月1日からいよいよスタート…マイナ大混乱を招いた河野太郎前デジタル相の大罪

  3. 8

    『ナイアガラ・ムーン』の音源を聴き、ライバルの細野晴臣は素直に脱帽した

  4. 9

    初当選から9カ月の自民党・森下千里議員は今…参政党さや氏で改めて注目を浴びる"女性タレント議員"

  5. 10

    “死球の恐怖”藤浪晋太郎のDeNA入りにセ5球団が戦々恐々…「打者にストレス。パに行ってほしかった」