女子プロ記者語る木村花さんの素顔 リングで育った女の子

公開日: 更新日:

 数週間後、別の試合会場に取材に行くと、彼女が駆け寄ってきて「先日はありがとうございました!」と深々と挨拶をした。たった1度しか会ったことのない私にでさえ、これだけ礼儀正しいのだから、皆に好かれるのは推して知るべしだ。数日後、プロレス会場付近で会ったキムラに「いい子育てをしたんやね」というと、「いえ、いえ」と恐縮した。

■その責任感が「テラハ」につながったのなら

 事件後、花ちゃんは「テラハ」を辞めたいと明かしつつも、「次(4月)の大田区体育館までは頑張る」と漏らしていたという。女子プロの集客はいつの時代も至上命令。団体や選手はSNSを駆使して増員の可能性を模索し、選手は時に、不本意な内容の芸能の仕事も請け負う。

「自分が地上波に出ることでプロレス会場にお客さんが来るのなら」。花ちゃんの責任感が「テラハ」につながったのなら、悔やんでも悔やみきれない。国も悪質な投稿者を特定しやすくする方策を検討しているというが、一人娘を失ったキムラのような、遺族の心のケアもあわせて進めてほしいと心底思う。

 “たられば”の話だが、もしもコロナ自粛がなければ、花ちゃんはSNSなどを気にせずにリングで輝き続けることができたのだろうか……。女子プロ界が失った宝は、あまりにも大きい。

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    りくりゅう電撃引退も三浦璃来だけ競技継続の「ウルトラC」…ごく身近にも“前例”あり

  2. 2

    “幼稚さ”露呈した佐々木朗希「報奨金事件」…ド軍日本人スタッフ2名が「7000万円超」もらえず?

  3. 3

    小室眞子さん最新写真に「オーラがない」と驚き広がる…「皇族に見えない」と指摘するファンの残念

  4. 4

    エゴイストのような「人間性」がアウト? ドジャース佐々木朗希にトレード説がくすぶり続ける根拠

  5. 5

    小室圭さん家族3人ショットを「ニューヨーク・ポスト」が報道 1億円以上の新居から居住先、子供の性別まで赤裸々に…

  1. 6

    別居から4年…宮沢りえが離婚発表「新たな気持ちで前進」

  2. 7

    松重豊がついに引退を示唆し2代目探しに言及…「孤独のグルメ」井之頭五郎を継ぐ有力候補者の実名続々!

  3. 8

    佐々木朗希"裏の顔”…自己中ぶりにロッテの先輩右腕がブチ切れていた

  4. 9

    FIELD OF VIEWボーカル浅岡雄也さん 2002年の解散時は重圧で「うつ状態に」…6年前に再始動

  5. 10

    りくりゅうペア大逆転金メダルを呼んだ“かかあ天下” 木原龍一はリンク内外で三浦璃来を持ち上げていた