著者のコラム一覧
ダンカンお笑いタレント・俳優・放送作家・脚本家

本名・飯塚実。1959年、埼玉県毛呂山町生まれ。落語家を目指し立川談志に弟子入り。「立川談かん」として活動した後、たけし軍団入り。お笑いタレント、俳優、放送作家、脚本家と多才で、現在はTAPの専務取締役。

NYの地下鉄で…心臓が縮み上がる俺の恐怖体験を聞いてくれ

公開日: 更新日:

 前回は、ロサンゼルスのドジャースタジアムのベースボールショップにおいて、世界のホームラン王、王貞治さんに見事(?)なりすました話を書きました。今回は東海岸ニューヨークにメジャーリーグを観戦に行った時の話なのだ。

 年代はおそらく90~92年くらいと思われる。なぜかというと、これは後ほど大変に重要なポイントになるので覚えておいて欲しいのだが、89年に俺の愛する阪神タイガースにセシル・フィルダーという長距離打者が入団したのである。フィルダーはその年、38本のホームランをかっ飛ばす大砲ぶりを見せたが、惜しくも1年で阪神を退団……。

 さあ、それからがアメリカンドリームの幕開けであったのだ。MLBのデトロイト・タイガースのユニホームを着ると変化球の多い日本の野球で打撃を学んだようで、90年51本、91年44本と2年連続ホームラン王に輝き、90年から92年まで3年連続の打点王の栄冠まで手中に収め、メジャーの大・大・大ヒーローに君臨していたのだ。

 さて、話はフィルダーをひとまず横に置いておいて……当時のニューヨークの街は荒れ放題。地下鉄の車両は元のデザインがまったく見えないくらいスプレーで落書きされていたし(ニューヨークだけどそこにアートはみじんもなく、ただ乱れた文字の羅列以外の何ものでもなかった)、そしてヤンキースは古くはベーブ・ルースが在籍したことでも知られる名門中の名門球団ではあるが、本拠地ヤンキースタジアムまでの車窓の風景はまさにスラム街だったのだ。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ヤクルト村上宗隆と巨人岡本和真 メジャーはどちらを高く評価する? 識者、米スカウトが占う「リアルな数字」

  2. 2

    大山悠輔が“巨人を蹴った”本当の理由…東京で新居探し説、阪神に抱くトラウマ、条件格差があっても残留のまさか

  3. 3

    中山美穂さんの死を悼む声続々…ワインをこよなく愛し培われた“酒人脈” 隣席パーティーに“飛び入り参加”も

  4. 4

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  5. 5

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  1. 6

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  2. 7

    豊作だった秋ドラマ!「続編」を期待したい6作 「ザ・トラベルナース」はドクターXに続く看板になる

  3. 8

    巨人・岡本和真の意中は名門ヤンキース…来オフのメジャー挑戦へ「1年残留代」込みの年俸大幅増

  4. 9

    悠仁さまは東大農学部第1次選考合格者の中にいるのか? 筑波大を受験した様子は確認されず…

  5. 10

    中山美穂さんが「愛し愛された」理由…和田アキ子、田原俊彦、芸能リポーターら数々証言