著者のコラム一覧
三遊亭鬼丸落語家

昭和47(1972)年生まれ。長野県上田市出身。平成9年、三遊亭円歌に入門。前座名は「歌ご」。平成12年、二つ目に昇進し「きん歌」に改名。平成22年、「三遊亭鬼丸」襲名で真打ち昇進。NACK5「ゴゴモンズ」メインパーソナリティー。

秋といえばサンマですが「目黒の秋刀魚」って知ってますか

公開日: 更新日:

 これにちなんで目黒では「目黒のさんま祭り」をやってますが、意外と落語自体が知られてなかったりするんですよね。下手すると昔は目黒でもたくさんサンマが捕れてたんだねなんて、思ってる人もいるかも知れません。

 この噺は流通が行き届いてない江戸時代、運ぶ途中に鮮度が落ちそうな海から遠い目黒で農家から譲ってもらった下魚のサンマだけど、空腹でサンマの味を知らなかったお殿様がおいしいと感じたというポイントが、演じ手の我々落語家にとって非常に重要なんですよ。

 そしてさらに、旬の脂が乗った焼きたてのサンマのおいしさを聴き手であるお客さんが共有して、さらに共感するところが大事なんですよね。「え~昔はサンマという魚が大変安く庶民の食べ物だったそうで」なんていうマクラから噺に入る時代が来るかもしれませんね。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  2. 2

    農水省ゴリ押し「おこめ券」は完全失速…鈴木農相も「食料品全般に使える」とコメ高騰対策から逸脱の本末転倒

  3. 3

    TBS「ザ・ロイヤルファミリー」はロケ地巡礼も大盛り上がり

  4. 4

    維新の政権しがみつき戦略は破綻確実…定数削減を「改革のセンターピン」とイキった吉村代表ダサすぎる発言後退

  5. 5

    3度目の日本記録更新 マラソン大迫傑は目的と手段が明確で“分かりやすい”から面白い

  1. 6

    国分太一“追放”騒動…日テレが一転して平謝りのウラを読む

  2. 7

    粗品「THE W」での“爆弾発言”が物議…「1秒も面白くなかった」「レベルの低い大会だった」「間違ったお笑い」

  3. 8

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  4. 9

    「おまえになんか、値がつかないよ」編成本部長の捨て台詞でFA宣言を決意した

  5. 10

    巨人阿部監督の“育成放棄宣言”に選手とファン絶望…ベテラン偏重、補強優先はもうウンザリ