著者のコラム一覧
二田一比古ジャーナリスト

福岡県出身。大学卒業後、「微笑」(祥伝社)の記者に。その後、「Emma」「週刊文春」(ともに文芸春秋)をはじめ、多くの週刊誌、スポーツ新聞で芸能分野を中心に幅広く取材、執筆を続ける。フリー転身後はコメンテーターとしても活躍。

総理大臣のお相手も…取材のハードルが高い「芸妓の世界」

公開日: 更新日:

 1989年、75代総理大臣・宇野宗佑と神楽坂芸者のスキャンダルは、いまだに語り草になっている。

 お座敷遊びに興じる宇野は芸者の3本の指を握り、「自分の愛人になってくれたらこれだけ出す」と迫った。3本とは「月30万円のお手当」の意味だったが、芸者の相場は1桁違う。300万円である。

 呆れた芸者が「時の総理がこんな人とは」と週刊誌に告発。宇野首相はわずか2カ月で地位を失ったが、思わぬ形で注目されたのが芸者の世界だった。ネットワークを駆使してたどり着いた鬼怒川のトップ芸者の話は、目からうろこの驚きだった。改めて取材メモをひもとく。

「銀座で着物やカツラを買う用事がある」と取材は東京になったが、鬼怒川からは「いつものこと」と自費で往復タクシーを利用してきた! 和食屋のテーブル席。髪を下ろし洋服だったが、お酒を飲むうちに、「お座敷が多いからこのほうがラク」と椅子の上に足を上げて横座り。

 彼女が呼ばれるお座敷は田中角栄から外国の要人、さらにスター俳優から歌手など超VIPのお客さんからご指名がかかった。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    日本は強い国か…「障害者年金」を半分に減額とは

  2. 2

    SBI新生銀が「貯金量107兆円」のJAグループマネーにリーチ…農林中金と資本提携し再上場へ

  3. 3

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  4. 4

    「おこめ券」でJAはボロ儲け? 国民から「いらない!」とブーイングでも鈴木農相が執着するワケ

  5. 5

    NHK朝ドラ「ばけばけ」が途中から人気上昇のナゾ 暗く重く地味なストーリーなのに…

  1. 6

    侍Jで加速する「チーム大谷」…国内組で浮上する“後方支援”要員の投打ベテラン

  2. 7

    石破前首相も参戦で「おこめ券」批判拡大…届くのは春以降、米価下落ならありがたみゼロ

  3. 8

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  4. 9

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  5. 10

    高市政権の物価高対策「自治体が自由に使える=丸投げ」に大ブーイング…ネットでも「おこめ券はいらない!」