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二田一比古ジャーナリスト

福岡県出身。大学卒業後、「微笑」(祥伝社)の記者に。その後、「Emma」「週刊文春」(ともに文芸春秋)をはじめ、多くの週刊誌、スポーツ新聞で芸能分野を中心に幅広く取材、執筆を続ける。フリー転身後はコメンテーターとしても活躍。

美川憲一の裁判 メディアは足の引っ張り合いが日常茶飯事

公開日: 更新日:

 貸した金かもらった金か。京都地裁で美川憲一とO氏の裁判が始まった。訴えた側は取材に応じるが、訴えられた側はあまり話したがらないもの。美川とO氏もしかり。口を閉ざす美川に対して、O氏は取材に応じていた。

 必然的にメディアはO氏に集中。形勢はO氏有利に傾いていた頃だった。テレ朝の情報番組がO氏の単独取材を画策していた。裁判のきっかけになったO氏の独占インタビューをしたのがフジ。ライバル心むき出しの梨元勝リポーター(故人、写真)がO氏に交渉し、自宅からの生直撃を取り付けていた。O氏は了承した旨の連絡を前日、私にしてきた。

 騒動勃発当初、「借りたことももらったこともない」の美川の発言を多くのメディアは支持していたが、私は逆にO氏の話に信憑性ありとしていた。結果、美川は前言を撤回。「借りた金」と認めた。メディアの風向きはO氏に傾いていた。

 最初から信じていた私とO氏の間には信頼関係もでき、常に相談してくるまでになっていた。梨元氏の取材の話も事前に相談があれば、簡単だったが、了承後の判断は難しい。

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