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二田一比古ジャーナリスト

福岡県出身。大学卒業後、「微笑」(祥伝社)の記者に。その後、「Emma」「週刊文春」(ともに文芸春秋)をはじめ、多くの週刊誌、スポーツ新聞で芸能分野を中心に幅広く取材、執筆を続ける。フリー転身後はコメンテーターとしても活躍。

美川憲一の裁判 メディアは足の引っ張り合いが日常茶飯事

公開日: 更新日:

 週刊誌は間隔が空く分、テレビ等が報じない中身の濃いものが求められる。梨元氏に先を越されたら、こちらが意図していた記事が台無しになる。「今からでも断るように」と進言したが、「梨元さんなら信頼できると思って、約束してしまった」と言うのも理解できた。やはり梨元氏の名前は大きいと、改めて痛感した。

 その夜のうちに私は京都に入り、翌朝6時ごろにO氏宅に行った。番組は8時からの生放送。O氏宅の前から放送するという段取りだった。奥さんも交えて協議。断る方向で同意してもらったが、問題は断り方。苦肉の策で「会社に緊急な案件が発生したので、朝一番で奈良に出かけた」という嘘だった。

 時間通りに梨元氏が門前に来てインターホンを押した。奥さんが丁重に事情を話し断った。呆然とする梨元氏の顔が画面に映し出された。

 当時のメディアは、足を引っ張ったり引っ張られたり。日常茶飯事だった。私も苦い目に度々あった。例えば、あるリポーターに取材中の女優の話をしたところ、当の女優に「気を付けたほうがいい」と進言されてしまった。

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