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二田一比古ジャーナリスト

福岡県出身。大学卒業後、「微笑」(祥伝社)の記者に。その後、「Emma」「週刊文春」(ともに文芸春秋)をはじめ、多くの週刊誌、スポーツ新聞で芸能分野を中心に幅広く取材、執筆を続ける。フリー転身後はコメンテーターとしても活躍。

芸妓と財界人の醜聞追う先輩に経費が足りないと呼び出され

公開日: 更新日:

 事件ものを得意としていた先輩記者がいた。大阪出身の彼は関西方面で事件があると、地の利と人脈もあることから、率先して取材に行っていた。

 京都祇園の芸妓と有名財界人のトラブルがあった。先輩は単身、祇園に向かった。翌朝、「経費が足りなくなった。持ってきてくれ」と連絡が入った。

 当時は口座に振り込んでも、下ろせるまで数日かかった。十分な仮払いを持っていったはずなのに一日にして足りない?

 私が経費を持ち、応援も兼ねて京都に向かった。夕方、落ち合うと、「先斗町で京料理でも食べながら段取りを決めよう」と料理屋に。聞けば取材はほとんど進行しておらず、前日は祇園の夜を堪能。大金を使い果たしてしまったと思っていたが、飲みながらも店からの情報提供や調べものを頼んでいたのだ。

「多少、ハメ外して飲んだけど、取材の打診とお願いはしていたからな。無駄には飲んでいないよ」と自信たっぷり。取材できる感触は掴んでいたのだ。これも実績が成せる業。翌日、彼の指示通りに手分けして取材。ほぼ完璧に記事を埋めた。

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