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てれびのスキマ 戸部田誠ライタ―

1978年生まれのテレビっ子ライター。「芸能界」というビジネスは、いかにして始まったのか。貴重な証言を収録した「芸能界誕生」(新潮新書)。伝説の番組「アメリカ横断ウルトラクイズ」を基に描く青春群像ノンフィクションノベル「史上最大の木曜日 クイズっ子たちの青春記」(双葉社)。2つの最新著が絶賛発売中!

解散覚悟でブレイクの的を射た すゑひろがりず最後の一矢

公開日: 更新日:

「ようやく自分『達矢』なんだと思えました」(すゑひろがりず三島達矢/テレビ朝日「ロンドンハーツ」11月17日放送)

 いまや「すゑ様」などと呼ばれ女性人気も高まっている「すゑひろがりず」。10代の若者の悩みに答えるという偽企画で「売れなかった時に心の支えになったものは?」と問われ、「奥さんと友達、そして『絶対に一矢報いてやるぞ』という意地」だったと答える三島達矢(38=写真右)。

 達矢という名前は「目標に向かって矢がスッと飛んでいくようなイメージ」で親が付けてくれた。昨年のM―1グランプリ(テレビ朝日)の決勝は「最後の弓矢」という気持ちで「折れている矢とか、曲がっている矢とか、先ついてないやつとか、いろんな矢を全部くくり合わせて的に向かって放ったら、壁がどーんと壊れた音がしました」という。

 そんな思いを込めて語った一言が今週の言葉だ。それまで嫌いだった名前も、やっと好きになれたのだと。

 三島は大阪NSC在学中は別のコンビを組み、M―1準決勝に進出した“エリート”だった。だが、程なく解散し、今の相方の南條庄助(38)らとトリオを結成。1人が抜けて「みなみのしま」というコンビになった。

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