一事が万事でいい加減に生きてきた 修羅場の数は負けない

公開日: 更新日:

 確かに、三郎は並の役者では経験しようもない修羅場をくぐってきた。だから、どんな役を演じても、存在感と説得力があるのだと思う。

「近年のテレビドラマは、若手の人気俳優を主演に押さえるのがプロデューサーの仕事みたいで、年を食った役者の出番が少なくなった。じいさん役でよく出てるのは、づめさん(橋爪功)にえもっちゃん(柄本明)、笹野高史、岸部一徳くらいのもんでしょ。俺なんか、出る幕がないよ」

 それでも三郎は舞台と映画における名脇役のひとりである。

「今、映画出演のオファーが来てるんだけど、これがやくざの組長役なんですよ。若い頃は斬られ役とかチンピラ役だったのが、とうとう親分の役が来る齢になったんだねえ。もっとも、来年は75で後期高齢者だ。我ながら、『うまいこと齢を取ったなあ』と自負してます。若い頃は気が短くて喧嘩っぱやかったけど、齢の功ってやつかな。ずいぶん丸くなりました」

 若い時分、喧嘩をしては職を変えていた男が、齢を重ねて柔和になって、穏やかに今を語る笑顔はいいものである。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    TBS「ラヴィット!」の“テコ入れ”に不評の嵐! グダグダぶりを楽しむ独自性損失で視聴者離れ加速危機

  2. 2

    「おい、おまえ、生意気なんだよ」 野村監督は俺の挨拶を“ガン無視”、暴れたろうかと考えた

  3. 3

    「オールスター感謝祭」で“ブチギレ説教” …島崎和歌子は今や「第2の和田アキ子」の域

  4. 4

    NHK朝ドラ「風、薫る」巻き返しを阻む“最大のネック”…見上愛&上坂樹里Wヒロインでも苦戦中

  5. 5

    米国とイランが2週間の停戦合意も日本は存在感ゼロ…お粗末すぎた高市外交を識者「完全失敗」とバッサリ

  1. 6

    スピードスケート引退・高木美帆にオランダが舌なめずり “王国復権の切り札”として白羽の矢

  2. 7

    高市政権が非情の“病人切り捨て”強行で大炎上! 高額療養費見直し「患者の意向に沿う」は真っ赤なウソ

  3. 8

    ブチ切れ高市首相が「誤報だ!」連発 メディア、官邸、自民党内…渡る政界は「敵ばかり」の自業自得

  4. 9

    JFAは森保一氏の“囲い込み”に必死 W杯後の「次の日本代表監督」のウワサが聞こえない謎解き

  5. 10

    『エニイ・タイム・アット・オール』1964年のジョンのギターを聴くだけで元気が出る