山田裕貴・主演 NHK「ここ倫」は次世代の演技派を楽しめる

山田裕貴（Ｃ）日刊ゲンダイ

「『先生を消す――』では殺人もいとわない反社会的な教師役と思ったら『ここ倫』ではクールな教師役。振り幅がとにかく広い。カメレオン俳優ともっぱらです」（前出のテレビ誌ライター）

　ドラマウオッチャーで芸能ライターの山下真夏氏は「目力のある山田さんは狂気を帯びた役柄の方がハマるとは思いますが」と、こう続ける。

「２年ほど前に所属事務所主催のイベントで見かけた際は、おどおどして可愛らしい印象でした。“素”の山田さんは狂気とは程遠い感じです。それだけ演技力があるということでしょうね」

　そんな山田の脇を固める「ここ倫」の生徒役も“演技派”が揃っているらしい。

「池田優斗は１５歳にしてキャリアはすでに１０年。放送中の大河『麒麟がくる』にも出演し、本人が『カメレオン俳優と呼ばれるようになりたい』などと話しています。１６歳の渡邉蒼も、大河『西郷どん』の幼少期を演じて好評でした。高柳を慕う女子高生役の茅島みずきは１６歳のモデルですが、演技も悪くない」（前出の制作会社スタッフ）

　そんな次世代を担いそうな若手を揃えられるところが、「ＮＨＫの底力で、だから見応えがあるんでしょうね」とは、前出の山下真夏氏。

　一見の価値アリか。