著者のコラム一覧
高倉文紀女優・男優評論家

札幌市生まれ。女優・男優評論家。Webサイト「タレントパワーランキング」(アーキテクト=https://tpranking.com/)、雑誌「日経エンタテインメント!」(日経BP社)などで女優や女性アイドルなどの取材・分析を手がけるほか、テレビ番組や週刊誌などにコメントを提供。インタビューしたことがある現役の女優は300人以上を数える。note個人クリエーターページ(https://note.com/tokyodiorama/)。

佐藤玲は映画が銀幕と呼ばれた頃の気品を漂わせる“昭和顔”

公開日: 更新日:

■等身大の昭和

 現在28歳の佐藤玲は、平成生まれでありながら、映画のスクリーンが銀幕と呼ばれた白黒映画時代の女優に通じる気品を感じさせるルックスが魅力。

 5年前に雑誌「日経エンタテインメント!」の取材で初めて彼女にインタビューしたときにも、「私は昭和顔らしくて、昭和時代の回想シーンの役が多い」と話していた。芳根京子が主演したドラマ「表参道高校合唱部」(TBS系)では堀内敬子(主人公の母親役)の高校生時代を演じた。

 素顔の彼女は、おだやかな和風美人。東京出身だが、その存在感には金沢・尾道・遠野といった小京都の街並み(本家の京都よりも素朴で親しみやすい)が似合う。

 2年前にインタビューしたときに普段はどんな人なのかを聞くと「まじめで、派手なことが好きではなくて、お酒も飲まないので、誘われてもひとりだけ先に帰ったりするので、ベースは地味です」(アーキテクト「タレントパワーランキングWeb」18年9月10日配信)と答えてくれた。

 なにげない日常の大切さが見直されている今、佐藤玲のように、視聴者(観客)と目線の高さが同じで、並んで歩いている気持ちにさせる、等身大系主演女優が、共感を集めるはずだ。

(つづく)

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース佐々木朗希の心の瑕疵…大谷翔平が警鐘「安全に、安全にいってたら伸びるものも伸びない」

  2. 2

    ドジャース「佐々木朗希放出」に現実味…2年連続サイ・ヤング賞左腕スクーバル獲得のトレード要員へ

  3. 3

    ドジャース大谷翔平32歳「今がピーク説」の不穏…来季以降は一気に下降線をたどる可能性も

  4. 4

    ギャラから解析する“TOKIOの絆” 国分太一コンプラ違反疑惑に松岡昌宏も城島茂も「共闘」

  5. 5

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  1. 6

    国分太一問題で日テレの「城島&松岡に謝罪」に関係者が抱いた“違和感”

  2. 7

    今度は横山裕が全治2カ月のケガ…元TOKIO松岡昌宏も指摘「テレビ局こそコンプラ違反の温床」という闇の深度

  3. 8

    国分太一“追放”騒動…日テレが一転して平謝りのウラを読む

  4. 9

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  5. 10

    大谷翔平のWBC二刀流実現は絶望的か…侍J首脳陣が恐れる過保護なドジャースからの「ホットライン」