「節の後に落語をやるのはかなわん言うてね。志ん朝師匠もそうみたいでしたね」

公開日: 更新日:

 浪曲の「間」は、他の演芸と同様、非常に微妙なものだ。吉本興業所属の幸枝若が出ていたうめだ花月やなんば花月のような劇場と、浪曲師だけが集って競演する大会とでは、演じ方が違うという。

「吉本系の劇場ばかりでやってたので、いざ浪曲大会で本寸法に語ったら、間が早すぎて、いつも拍手が来る節もケレン(笑いを取るところ)も受けない。『そうか、間が早すぎるんやな』と気づいた。漫才や落語と同じように早間でやってたんです。もっと間を取らなあかんかった。これも勉強になりました」

 初代幸枝若の人気は凄かった。NHKで毎年放送される「東西浪曲大会」に出演する2人の関西代表のうち、1人は常に初代であった。私が見たのもテレビで、その節に聴き惚れてファンになった。人気落語家の古今亭志ん朝がひいきにして、東京に招いて2人会を開いたこともある。

「大阪では笑福亭松鶴師匠と2人会をやってました。松鶴師匠が先に出て、初代が後に出る時の師匠は楽そうやけど、初代の後に出る時はやりづらそうでしたな。節の後に落語をやるのはかなわん言うてね。志ん朝師匠もそうみたいでしたね」

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    北島三郎(3)「北島ファミリー」の長女・原田悠里が語る御大

  2. 2

    バナナマン日村が簡単に復帰できそうにない「もう1つの理由」…レギュラー11本抱える人気者のジレンマ

  3. 3

    「マクドは健康保険と年金に加入できてよかった」 シニアが働き続けるために必要なこととは?

  4. 4

    東京・蒲田の2駅結ぶ蒲蒲線、大田区と地元を取材して分かった実現のハードルと地元の思い

  5. 5

    NHK夏の音楽特番「うたであえたら」は北川景子のMCが見事 カオスと化した近年の紅白はお手本に

  1. 6

    菊池風磨はジャニー喜多川氏の“推薦”もあって慶大総合政策学部に進学 仕事の合間に1日10時間の猛勉強

  2. 7

    KDDIが楽天モバイルへの「ローミング」終了でライバルの“品質低下”を狙い撃つ

  3. 8

    豊昇龍が長期離脱で大の里までピンチ! “ひとり横綱”の重圧で「共倒れ」にならないか

  4. 9

    徳川光圀(1)水戸黄門は全国漫遊などしていない 主に出かけたのは江戸と領地の往復

  5. 10

    永野芽郁がキャバ嬢で「復帰」もM!LKファンやきもき…共演するかもしれない佐野勇斗への“キラー”ぶり警戒