著者のコラム一覧
東敬一朗石川県・金沢市「浅ノ川総合病院」薬剤部主任、薬剤師

1976年、愛知県生まれの三重県育ち。摂南大学卒。金沢大学大学院修了。薬学博士。日本リハビリテーション栄養学会理事。日本臨床栄養代謝学会代議員。栄養サポートチーム専門療法士、老年薬学指導薬剤師など、栄養や高齢者の薬物療法に関する専門資格を取得。

COPDは早く気づいて「原因を除去」することが治療の第一歩

公開日: 更新日:

「年のせいか最近息が切れることが多くなった」なんて思っていたら、じつは肺の病気だった……。慢性閉塞性肺疾患(COPD)は、こんな感じで見つかることが多い病気です。

 多くの場合、原因は長年にわたる喫煙です。たばこの煙に含まれる有害物質は気管支の炎症を起こすだけでなく、酸素を体内に取り込む肺胞というところも少しずつ壊してしまいます。結果として、呼吸がしづらくなり、特に息を吐くことが難しくなります。慢性気管支炎や肺気腫という病名を聞いたことがあるという方もいらっしゃるでしょう。それらも含んだ肺の病気のことを総称して「COPD」と呼ぶようになりました。

 原因としてたばこを挙げましたが、喫煙者だけでなく受動喫煙を受けてきた人、粉じんの多い職場で働いてきた人、子供の頃から肺が弱かった人も注意が必要です。

 COPDの怖いところは、病気の進行が緩やかなため本人がなかなか気づかないことです。最初は「坂道や階段で少し息が上がる」「よく痰がからむ」「風邪でもないのに咳が続く」といった程度から始まります。その後、軽い日常の動作で息切れなどの症状が目立つようになってきたとしても、「運動不足だから」と片づけてしまいがちです。だからといって運動しようとしても息切れのためにできず、逆に外出や運動を控えると筋力が落ちて、さらに息切れしやすくなるという八方塞がり状態になってしまいます。風邪や肺炎がきっかけになってCOPDの症状が急激に悪化することもあります。

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