「認知症だから長くはない」が大誤算に…老人ホーム費用が想定以上に膨らむケース
自分はまだ元気だけれど、親の暮らしがちょっと心配になってきた。そんな年齢になってくると、「いつかは老人ホームのお世話になるのかな」と考えることも増えてきます。
老人ホームは、場合によっては入居してから最期まで、10年、20年と長く暮らすことになるかもしれません。生活の質(QOL)を大きく左右する、とても重要な選択なのです。
ひと口に「老人ホーム」といっても、種類はさまざまです。大きく分けると、公的施設と民間施設があります。公的施設には、特別養護老人ホーム(特養)、介護医療院、介護老人保健施設(老健)、ケアハウスなどがあります。
一方、民間施設には、介護付き有料老人ホーム、住宅型有料老人ホーム、サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)、グループホームなどがあります。
それぞれ入居できる条件も異なります。たとえば、特養は原則として要介護3以上の人が対象です(地域や事情によって要介護3未満でも大丈夫な場合もある)。一方、老健は病院と自宅の中間的な施設で、在宅復帰を目指すため、比較的短期間の利用が前提になっています。
また、サ高住は比較的元気な高齢者向けのバリアフリー住宅で、安否確認や生活相談サービスを受けながら、自立した生活を送ることができます。
費用面では、公的施設の方が比較的安く利用できます。ただし、特養でも所得に応じた「補足給付」が受けられない場合には、民間施設との差がそれほど大きくないケースもあります。
逆に、民間施設は料金もサービス内容も幅広く、月額十数万円程度のところから、高級な有料老人ホームでは数十万円以上かかるところまであります。大切なのは「どこが一番いいか」ではなく、「その人の状態に合っているか」ということです。


















