舞台俳優は腕がしっかりしてないと通用しない、日々勉強
刑事、気のいいおじさん、時代劇の悪役と、幅広い演技で映画、テレビドラマなどで活躍する石倉三郎。彼が元コント・レオナルドという芸人だったことを知らない人が多い。今回は三郎の波乱に満ちた芸人渡世と俳優人生を、たっぷり語ってもらった。まずは、近年増えている劇場出演について伺おう。
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「11月は15日まで明治座公演に出てました。檀れいさんと中村橋之助さんの『恋、燃ゆる。』で、俺は橋之助さんの相談に乗る住職の役。これまでは使い込みをする商家の番頭みたいな敵役が多かったんで、坊さん役は悦に入ってました」
映画やテレビドラマと舞台の芝居はどこが違うのだろうか。
「舞台のいいところは、毎日同じ芝居をやってるんで、役を作り込めるということですかね。舞台俳優は腕がしっかりしてないと通用しません。いまだに日々勉強ですな」
続いて12月は2日から6日まで、両国のシアターX(かい)での劇団若獅子公演、「白野弁十郎」に客演する。
「座長の笠原章さんは、『国定忠治』のような新国劇の名作を受け継いで演じてる継承者で、今回の白野も、新国劇の創設者、沢田正二郎から島田正吾先生、緒形拳さんが演じた演目でね。それをやるってんだから、うれしいやね。俺は白野の恋敵の役なんで、楽しみにしてますよ」