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石原藤樹「北品川藤クリニック」院長

信州大学医学部医学科大学院卒。同大学医学部老年内科(内分泌内科)助手を経て、心療内科、小児科研修を経て、1998年より「六号通り診療所」所長を務めた。日本プライマリ・ケア学会会員。日本医師会認定産業医・同認定スポーツ医。糖尿病協会療養指導医。

老化の原因は「白血球」にある? 「サイエンス」がマウス実験を掲載

公開日: 更新日:

 人間は年齢を重ねることにより、その臓器の機能は衰えていきます。筋肉の力が低下したり、骨の量が減って身長が縮んだり、脳の機能が低下して物忘れが強くなったりします。これが「老化」です。

 骨粗しょう症、認知症、がんなど、老化に伴って起こる病気はイメージしやすいですが、そもそもの原因は体を構成している細胞の変化にあります。しかし、細胞のどんな変化が老化の原因であるのかについては、まだすべてが分かっているわけではありません。

 最近注目されている老化の原因のひとつが、「白血球」という細胞の変化です。白血球の代表である好中球は、体を細菌などの感染から守る、免疫細胞のひとつです。この好中球は1日に1000億個も誕生し、役目を終えると、お掃除細胞であるマクロファージという細胞の中に取り込まれて消滅します。

 ところが、老化に伴ってマクロファージの機能が低下すると、役目を終えた白血球がスムーズに取り込まれず、老化した状態で残ってしまいます。この老化した白血球が組織に炎症を起こしてしまうことが、実は組織の老化の原因ではないかと考えられているのです。

 今年の「サイエンス」という一流の科学誌に発表された研究では、老化したネズミのマクロファージの機能を高めることにより、ネズミが若返る効果が確認されました。老化予防の鍵は白血球にあるのかもしれません。

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