まだまだ暑い!酷暑を意識から追い出すミステリー本特集(4)「遠近法」ローラン・ビネ著、高橋啓訳
酷暑で脳みそがとろけそうな時はショック療法がオススメ。ミステリーを読んで、作者が仕掛けた罠や見え隠れする手がかりを読み解いていると、脳みそがシャキッとするかもしれない。
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「遠近法」ローラン・ビネ著、高橋啓訳
16世紀のフィレンツェで、11年かけて再建中のサン・ロレンツォ大聖堂の壁画の前で死体が発見された。それは再建作業に携わっていた著名な画家、ヤコポ・ダ・ポントルモだった。ヤコポは槌で頭を殴打され、心臓を鑽でひと突きされていた。
彼のアトリエには「ヴィーナスとキューピッド」の絵が残されていたが、それは全裸のヴィーナスの足の間にキューピッドが足を差し入れているという卑猥な構図になっていた。そしてヴィーナスはフィレンツェ公家の長女、マリア・ディ・メディチの顔になっていたのだ。
フィレンツェ公に事件の解明を依頼された美術史家のヴァザーリは、サン・ピエトロ大聖堂の建設に携わっていたミケランジェロに助言を求める。
登場人物の書簡のやりとりの形で書かれた歴史ミステリー。 (東京創元社 3080円)


















