「どれか一つは嘘」キム・エラン著 古川綾子訳│一つの嘘が秘密を抱えた高校生を再生させる物語
「どれか一つは嘘」キム・エラン著 古川綾子訳
高校2年生の男子、ジウのクラスにオ・チェウンが転入してきた。
担任が自己紹介のルールを説明した。5つの文章で紹介するが、一つは嘘を入れる。生徒たちが、そのうちどれが嘘かを当てるのだ。
チェウンが話し始めた。
「僕は……ひとりっ子だ」
担任が促す。
「それから?」
答えているうちに、教室の空気が変わった。いつのまにか、チェウンが女子生徒ソリに入れ替わっている。
ソリが最後に「私はもうすぐ死ぬ人がわかる」と言うと、教室中が静まり返り、やがて大笑いになった。だが、転入生だけは笑っていない。
一つの嘘が秘密を抱えた3人の高校生を再生させる物語。
(集英社 2200円)


















