著者のコラム一覧
青島周一勤務薬剤師/「薬剤師のジャーナルクラブ」共同主宰

2004年城西大学薬学部卒。保険薬局勤務を経て12年9月より中野病院(栃木県栃木市)に勤務。“薬剤師によるEBM(科学的エビデンスに基づく医療)スタイル診療支援”の確立を目指し、その実践記録を自身のブログ「薬剤師の地域医療日誌」などに書き留めている。

頻発する下痢や便秘は「大腸がん」のサイン? ドイツ6.5万人調査

公開日: 更新日:

 食生活の欧米化や高齢化などによって、大腸がんを患う人は世界的に増加しています。特に喫煙や食物繊維の不足、加工食品の過度な摂取、飲酒、肥満などは、大腸がんの危険因子として知られています。そのため、バランスの良い食習慣の実践や、大腸カメラなどによる定期的な検診の重要性が強調されてきました。

 便秘や下痢など排便習慣の乱れもまた、大腸がんのリスクを高める可能性が指摘されています。一方で、排便習慣の乱れが大腸がんの初期症状なのか、大腸がんの発生リスクを高める危険因子なのかについて、専門家の中でも意見が分かれていました。そのような中、便秘や下痢と大腸がんの関連性を検討した研究論文が、英国医師会が発行しているオープンアクセスジャーナルに、2026年7月6日付で掲載されました。

 ドイツで行われたこの研究では、大腸がんと診断された1万941人と大腸がんの診断を受けていない5万4705人が対象となりました。研究参加者の診療データを調査し、医師によって記録された便秘や下痢の発生状況と、大腸がんの関連性が分析されています。

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