まだまだ暑い!酷暑を意識から追い出すミステリー本特集(3)「『石球城』殺人事件」北山猛邦著
酷暑で脳みそがとろけそうな時はショック療法がオススメ。ミステリーを読んで、作者が仕掛けた罠や見え隠れする手がかりを読み解いていると、脳みそがシャキッとするかもしれない。
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「『石球城』殺人事件」北山猛邦著
北の居住地にいた少年、ルーサは飢餓からひとり生き残り、氷の大地を必死で歩き続けた。気がついたら暖かいベッドにいた。
スープを出してくれたロメリアと外に出ると、上空に13基の篝火台が浮かび、その両側に高さ15メートルほどの壁が続いている。灯台の扉をノックすると、「灯台守の巫女」聖カヮクが2人を入れてくれた。
ロメリアは、200年間誰も来なかったこの「石球城」にルーサがどうやって入ることができたか、訝しんだ。ここでは何一つ変わらないことが世界の終わりを防ぐ唯一の方法なのだ。
不審な物音を聞いた翌日、2人で「嵐の灯台」に行くと、鍵がかかっている。扉を壊して入ると、ベッドに首なし死体が横たわっていた。カヮクだった。
凍てつく世界をひとりさまよう少年が石球城の終焉を阻む物語。 (講談社 2365円)


















