著者のコラム一覧
本多正識漫才作家

1958年、大阪府生まれ。漫才作家。オール阪神・巨人の漫才台本をはじめ、テレビ、ラジオ、新喜劇などの台本を執筆。また吉本NSCの名物講師で、1万人以上の芸人志望生を指導。「素顔の岡村隆史」(ヨシモトブックス)、「笑おうね生きようね いじめられ体験乗り越えて」(小学館)などの著書がある。新著「1秒で答えをつくる力──お笑い芸人が学ぶ『切り返し』のプロになる48の技術」(ダイヤモンド社)が発売中。

今いくよくるよは大物俳優のオファーより観客を大事にした

公開日: 更新日:

 私事で恐縮ですが、13日に放送された「プロフェッショナル 仕事の流儀」(NHK)におこがましくも出演させていただいた際の映像で「今くるよ」という看板を見て、もう30年近く前におふたりから伺った“もったいない”話を思い出しました。

 ひとつは渡哲也さんが主演されるお正月の「時代劇スペシャル」のオファー。「20日間のロケスケジュールをいただけませんか?」と打診があった。当時、人気絶頂でテレビ、ラジオ、劇場、営業などで1年先までスケジュールが埋まっていて、どう頑張っても調整できるような状態ではなく、先方から「それでは15日で? 10日で? 5日で?…」、最後は「1日だけでも」となったそうですが、その1日さえも地方の営業が入っていて「看板のいくよくるよを外すわけにはいかない」と、やむなくおことわりすることに。

 また、同じ頃に高倉健さんの自動車のCMに(高倉)健さんから「いくよくるよさんがいいんじゃない」という直々のオファーが。CMはアメリカロケで最低でも5日間必要という。とても5日間を空けて新たにスケジュールを入れられるはずもないということで、マネジャーがおふたりにお伺いを立てることなくおことわりしたそうです。当時のいくよくるよさんといえば漫才では阪神巨人さんと並ぶ超人気芸人。希少な女性コンビということで華もあり、営業には欠かせない存在。宣伝ポスターが張られまくり、遠くからお年寄りも足を運ぶほどお客さんが待っていますから、絶対に穴をあけるわけにはいきません。日々忙しく新幹線の移動中に私が同乗し、ネタの打ち合わせをするほどでした。そんなハードスケジュールでも、後輩を見れば「ご飯行こか」とごちそうしてくださるのです。

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