石原さとみ「恋ぷに」8%台で終了も…実は“成功作”だった

公開日: 更新日:

「石原×綾野の組み合わせは、確かに豪華。ただファンタジーに寄りすぎて、“この組み合わせで見たかったのはこれじゃない感”を覚えた人が多かったと思います。全10話のところを9話で完結させ、その翌週にわざわざSP版として放送するのは、話題づくりでしょう」(制作会社ディレクター)

 そんな意見もあるが、テレビコラムニストの亀井徳明氏は「作品としての評価は、人それぞれ。石原さんと綾野さんの演技を楽しんだ人も確実にいるし、酷評しながらもつい最後まで見てしまった人もいる」と、こう続ける。

「ただ放送されているものを見るだけじゃなくて、同時にSNSで発言したり、その反応を楽しんだりというのが、デジタルネイティブ世代のテレビ番組の接し方です。ツッコミどころがあれば大喜利状態になる。『恋ぷに』はその世代を意識しての、あえての作りだったのかな、という気がします。脇でいいカップルを演じた今田美桜さんと渡邊圭祐さんのような若手への期待も感じさせました。世帯視聴率が1ケタだろうが、ネット上に酷評が多かろうが、話題になればまず成功。作品の評価よりも、若者の接触の機会を増やそうという姿勢は理解できます」

 石原と綾野のキスシーンでも〈うっとり〉と感じる人もいれば、〈綾野剛は人妻になったさとみちゃんとキスしたかったからこの役を引き受けたんだな〉なんて深読みする人もいる。どんな角度からでも見方は自由。人魚の石原を見たかった? それは無理か。

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  2. 2

    農水省ゴリ押し「おこめ券」は完全失速…鈴木農相も「食料品全般に使える」とコメ高騰対策から逸脱の本末転倒

  3. 3

    TBS「ザ・ロイヤルファミリー」はロケ地巡礼も大盛り上がり

  4. 4

    維新の政権しがみつき戦略は破綻確実…定数削減を「改革のセンターピン」とイキった吉村代表ダサすぎる発言後退

  5. 5

    3度目の日本記録更新 マラソン大迫傑は目的と手段が明確で“分かりやすい”から面白い

  1. 6

    国分太一“追放”騒動…日テレが一転して平謝りのウラを読む

  2. 7

    粗品「THE W」での“爆弾発言”が物議…「1秒も面白くなかった」「レベルの低い大会だった」「間違ったお笑い」

  3. 8

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  4. 9

    「おまえになんか、値がつかないよ」編成本部長の捨て台詞でFA宣言を決意した

  5. 10

    巨人阿部監督の“育成放棄宣言”に選手とファン絶望…ベテラン偏重、補強優先はもうウンザリ