著者のコラム一覧
平野悠「ロフト」創業者

1944年8月10日、東京都生まれ。71年の「烏山ロフト」を皮切りに西荻、荻窪、下北沢、新宿にロフトをオープン。95年に世界初のトークライブ「ロフトプラスワン」を創設した。6月、ピースボート世界一周航海で経験した「身も心も焦がすような恋」(平野氏)を描いた「セルロイドの海」(世界書院)を刊行。作家デビューを果たした。

満員の観客に向かって数匹を…新宿ロフトには白蛇が棲息しているに違いない

公開日: 更新日:

 その前日の8月27日には「スターリン」が、これまた過激なパフォーマンスを演じていた。

 ボーカルの遠藤ミチロウさんを中心に1980年から活動スタート。

 ストレートなパンクロック系のビートに印象的な歌詞を挟み込むスタイルで人気を集めていた。

 上半身裸のミチロウさんが新宿ロフトのステージに立ち、観客は次第に熱を帯びていく。その熱を受け止めたミチロウさんは全裸になり、ステージ上でのたうち回る。興奮した女性が、ミチロウさんのチ○チ○をくわえ込んでしまった。

 ファンクバンド「JAGATARA(じゃがたら)」のボーカル・江戸アケミ(本名・正孝)さんは、ステージに上がると自分の額にフォークを刺し、流れ落ちる鮮血を手で拭い取っては体中に塗りたくっていた。

 満員の観客に向かって数匹の白蛇を投げ込んだことがあった。悲鳴を上げて逃げ惑う観客。火災報知機が鳴り響き、ロフト前で消防車と救急車のサイレンが鳴り響いた。

「非常階段」が大量にまき散らしたミミズがライブの数日後、店内を這い回っているところを発見され、スタッフたちの怒りを呼び覚ましたのは言うまでもない。アケミさんが放り投げた白蛇たちは発見されなかった。

 今でも店のどこかに棲息しているに違いない。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース大谷翔平が直面する米国人の「差別的敵愾心」…米野球専門誌はMVPに選ばず

  2. 2

    巨人の“お家芸”今オフの「場当たり的補強」はフロント主導…来季もダメなら編成幹部の首が飛ぶ

  3. 3

    「えげつないことも平気で…」“悪の帝国”ドジャースの驚愕すべき強さの秘密

  4. 4

    阿部巨人V逸の責任を取るのは二岡ヘッドだけか…杉内投手チーフコーチの手腕にも疑問の声

  5. 5

    国民・玉木雄一郎代表の“不倫相手”元グラドルがSNS凍結? 観光大使を委嘱する行政担当者が「現在地」を答えた

  1. 6

    星野監督時代は「陣形」が存在、いまでは考えられない乱闘の内幕

  2. 7

    若林志穂さん「Nさん、早く捕まってください」と悲痛な叫び…直前に配信された対談動画に反応

  3. 8

    米倉涼子に降りかかった2度目の薬物疑惑…元交際相手逮捕も“尿検査シロ”で女優転身に成功した過去

  4. 9

    国民民主から維新に乗り換えた高市自民が「政治の安定」を掲げて「数合わせヤドカリ連立」を急ぐワケ

  5. 10

    今オフ日本史上最多5人がメジャー挑戦!阪神才木は“藤川監督が後押し”、西武Wエースにヤクルト村上、巨人岡本まで