著者のコラム一覧
吉田隆記者、ジャーナリスト

1984年に写真週刊誌「FRIDAY」の創刊準備メンバーとして専属記者契約を結ぶ。87年の大韓航空機爆破事件では、犯人の金賢姫たちが隠れていたブダペストのアジトを特定、世界的に話題となる。初代「張り込み班チーフ」として、みのもんたや落合博満の不倫現場、市川染五郎(現・松本幸四郎)や石原慎太郎の隠し子、小渕恵三首相のドコモ株疑惑などジャンルを問わずスクープ記者として活躍。

<16>自叙伝を出版するのにドン・ファンは金を出し渋り約束を反故に…

公開日: 更新日:

「社長と連絡が取れないんですけれど、体の具合でも悪いのですか?」

 野崎幸助さんに頼まれていた自叙伝の前半部分を書き上げた私は、彼の会社「アプリコ」に何度か電話をかけた。

「そんなことはないですよ。毎朝、会社に来ていますから」

「原稿は届いていますよね」

「ええ、社長に渡してあります」

 経理担当の佐山さんに電話をくれるように言付けをしても、なしのつぶてだった。いつも機関銃のようにかかってきた早朝電話の呼び出し音も途絶えた。

「社長がな、出版するのにお金を出すのを渋っているようで、ヨッシーからの連絡には出ないし、自分からも連絡せんことにしているんや。都合が悪くなるとぴたっと連絡を絶つのも社長の悪いクセやからな。酷い話やで」

 原稿を送ってから10日ほど後に、アプリコの番頭格マコやんから連絡が来た。まるで叱られるのを恐れて逃げ回っている子供のようだ。社長という立場がある大人のやることではないだろう。腹が立ったが契約書を交わしているわけではない。泣き寝入りをするしかないのかと、嫌な気分になった。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    活動終了「嵐」メンバー「消える人」と「生き残る人」…“一番先行きが厳しい”のは?

  2. 2

    Netflixで話題「古畑任三郎」 伝説の神回《動機の鑑定》に描かれる古美術界のリアリティーに迫る

  3. 3

    松尾雄治さん(1)ゴルフ場で意識を失う…「気が付いたら病院のベッドでした」

  4. 4

    メジャー屈指の不人気球団が佐々木麟太郎を指名…“銭ゲバ”マーリンズの黒歴史

  5. 5

    ビートルズよりもストーンズよりもすごいバンド、ラトルズ!

  1. 6

    女性を巡る愛憎より友情が勝った永遠のバディー

  2. 7

    “スジ悪”すぎる副首都法案のボロが露呈…国会審議で維新の「大阪ありき」に集中砲火

  3. 8

    48年ぶり映画出演の由美かおるさんが語る 人生が変わった瞬間「11PM」「水戸黄門」エピソード

  4. 9

    はつらつプレーで4人に音楽の喜びを取り戻させた陰のMVP

  5. 10

    木原稔官房長官「国会会期延長必要ない」が波紋呼び修正…失言連発で“調整役”として機能せず