江口のりこ「SUPER RICH」でフジ挑戦 “脱キラキラ系女優”がドラマを変える!

公開日: 更新日:

 14日にスタートした江口のりこ(41)主演の連ドラ「SUPER RICH」(フジテレビ=木曜夜10時)の初回視聴率は世帯7.8%、個人4.1%だった(ビデオリサーチ調べ、関東地区)。

「2000年代ぐらいまでは“月9”と並ぶフジテレビの看板枠だった木曜劇場ですが、ここ数年は苦戦続きで、もはや数字はさほど気にしていない様子です。思い切った企画とキャスティングで、特定の人に深く刺さることを重視しているように見えますね」(エンタメ誌編集者)

 番組公式ホームページによれば、「SUPER RICH」は〈幸せのカタチ=“スーパーリッチ”を追い求めるキャリアウーマンの、ジェットコースターのような波瀾万丈な半生を描く完全オリジナルドラマ〉とある。

 江口がGP帯ドラマ初主演。そして昨年10月期に放送されたテレビ東京の深夜ドラマ“チェリまほ”こと「30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい」の赤楚衛二(27)と町田啓太(31)が再共演ということで、放送前から注目されていた。

 テレビコラムニストの亀井徳明氏は「視聴率はこんなものでしょう。でも、脚本の溝井英一デービスさんを含め、ドラマの新しいスタイルを作ろうという意気込みが感じられ、どんな展開で12月を迎えるのか、今から興味津々です」と、こう続ける。

「従来の民放GP帯の連ドラなら、恋愛モノはもちろん、医療モノや刑事・事件モノでも、主演女優はファッション誌の表紙を飾るようなキラキラしたモデルやアイドル出身が多かった。スポンサーのウケもいいですからね。ですが、江口さんは劇団出身で、失礼ながら“キラキラ系”ではない。それは“子犬系”の赤楚さんと“忠犬系”の町田さんというイケメンが担います。この2人を“鑑賞”するのを邪魔せずにストーリーに引き込むのが、江口さんの存在感と演技力。他の女優さんには真似できないと思いますね。それをGP帯のドラマで実現した木曜劇場には心意気すら感じます」

世帯視聴率では苦戦が続くかも

 ネット上の反応を見ても狙いはズバリ的中で、〈“チェリまほ”コンビがまた見られてうれしい〉〈江口さんの演技はさすがだし、自然な関西弁が小気味よい〉〈江口さんの元上司役に松嶋菜々子さん。なんか贅沢な感じ〉〈初回ラストの赤楚くんの笑顔にヤラれました〉などと好意的な意見が目立つ。中には〈赤楚くん、町田くんとの恋愛に発展しなさそうなので安心して見られる〉という女子の本音も。

「1990年代から長い間、GP帯の主演女優はモデルとかアイドルだらけになってしまいましたが、昭和の時代には『家政婦は見た!』の市原悦子さんのように脇役からメインにステップアップした女優さんも結構いたんです。そういう流れが自然になれば、ドラマの幅ももっと広がるはずで、ぜひ江口さんに引っ張っていってもらいたいですね」(テレビ誌ライター)

 初回は“チェリまほ”コンビの絡みはなかったが、21日放送の第2話ではしっかりとありそうだ。ただ、それを期待するのは、なかなかリアルタイムでは視聴しない若い層だけに、世帯視聴率では苦戦が続くかもしれない。

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 芸能のアクセスランキング

  1. 1

    岡山天音「ひらやすみ」ロス続出!もう1人の人気者《樹木希林さん最後の愛弟子》も大ブレーク

  2. 2

    不慮の事故で四肢が完全麻痺…BARBEE BOYSのKONTAが日刊ゲンダイに語っていた歌、家族、うつ病との闘病

  3. 3

    福山雅治&稲葉浩志の“新ラブソング”がクリスマス定番曲に殴り込み! 名曲「クリスマス・イブ」などに迫るか

  4. 4

    国分太一の先行きはさらに険しくなった…「答え合わせ」連呼会見後、STARTO社がTOKIOとの年内契約終了発表

  5. 5

    長嶋茂雄引退の丸1年後、「日本一有名な10文字」が湘南で誕生した

  1. 6

    南原清隆「ヒルナンデス」終了報道で心配される“失業危機”…内村光良との不仲説の真相は?

  2. 7

    100均のブロッコリーキーチャームが完売 「ラウール売れ」の愛らしさと審美眼

  3. 8

    文春が報じた中居正広「性暴力」の全貌…守秘義務の情報がなぜこうも都合よく漏れるのか?

  4. 9

    AKB48が紅白で復活!“神7”不動人気の裏で気になる「まゆゆ」の行方…体調は回復したのか?

  5. 10

    年末年始はウッチャンナンチャンのかつての人気番組が放送…“復活特番”はどんなタイミングで決まるの?

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「おまえになんか、値がつかないよ」編成本部長の捨て台詞でFA宣言を決意した

  2. 2

    これぞ維新クオリティー!「定数削減法案」絶望的で党は“錯乱状態”…チンピラ度も増し増し

  3. 3

    「おこめ券」迫られる軌道修正…自治体首長から強烈批判、鈴木農相の地元山形も「NO」突き付け

  4. 4

    査定担当から浴びせられた辛辣な低評価の数々…球団はオレを必要としているのかと疑念を抱くようになった

  5. 5

    岡山天音「ひらやすみ」ロス続出!もう1人の人気者《樹木希林さん最後の愛弟子》も大ブレーク

  1. 6

    12月でも被害・出没続々…クマが冬眠できない事情と、する必要がなくなった理由

  2. 7

    やはり進次郎氏は「防衛相」不適格…レーダー照射めぐる中国との反論合戦に「プロ意識欠如」と識者バッサリ

  3. 8

    ドジャース佐々木朗希の心の瑕疵…大谷翔平が警鐘「安全に、安全にいってたら伸びるものも伸びない」

  4. 9

    黄川田地方創生相が高市政権の“弱点”に急浮上…予算委でグダグダ答弁連発、突如ニヤつく超KYぶり

  5. 10

    2025年のヒロイン今田美桜&河合優実の「あんぱん」人気コンビに暗雲…来年の活躍危惧の見通しも