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てれびのスキマ 戸部田誠ライタ―

1978年生まれのテレビっ子ライター。最新著「王者の挑戦『少年ジャンプ+』の10年戦記」(集英社)、伝説のテレビ演出家・菅原正豊氏が初めて明かした番組制作の裏側と哲学をまとめた著者構成の「『深夜』の美学」(大和書房)が、それぞれ絶賛発売中!

綺麗ごと抜きで…絶望を知るから増すアインシュタイン・河井の夢を追うことへの説得力

公開日: 更新日:

「幼い頃から吉本に入ることが夢で、かなうと信じてやまなかったその夢が消えたと確信した、確信させられた瞬間でもあった」
(河井ゆずる/テレビ朝日系「耳の穴かっぽじって聞け!」5月12日放送)

  ◇  ◇  ◇

 アインシュタイン・河井ゆずる(44)が、子供の頃、極貧生活を送っていたことは有名だ。3歳の頃に母子家庭に。母は女手ひとつで息子2人を育てていたが、河井が18歳の頃、「体力の限界」と告げた。アパートの家賃を払えず、雑居ビルの屋上のプレハブに住むことになったのだ。その生活はバラエティー番組では笑い話として語られることが多いが、実際には「絶望」だったという。そのときの心境を語った言葉を今週は取り上げたい。

 幼い頃は、プロ野球選手に憧れた。だが、スポーツをやるのはお金がかかる。だから、諦めた。次に目指したのが芸人だった。「毎晩布団に入ると、テレビに出てる自分を想像しながら寝てました。吉本に行って有名になって、お金を稼いで親父を見返せたらええなあ」(朝日新聞出版「AERA」2024年8月12、19日合併号)と夢見ていた。中学の頃からバイトをし、家計の足しにしていたが、これからは自分が家計を支えなければならない。芸人の夢も諦めなければならなかった。

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