関西の無名大学が快進撃! 10年で「定員390人→1400人超」と規模拡大のワケ

公開日: 更新日:

 先月25日、今年度の入学生を最後に新規の学生募集停止を発表し衝撃が走ったのが、1961年創立の京都ノートルダム女子大学。2029年に閉学する見通しの同大は近年、入学者数の定員割れが続いていた。 

 18歳人口減少の影響で、4年制大学で同様のケースが目立つようになったが、一部で少子化に逆行するかのように定員数を大幅に増やしている大学もある。快進撃を続けているのが、大阪府吹田市にある大和大学だ。14年に教育学部と保健医療学部の2学部でスタートした同大は16年度に政治経済学部、20年に理工学部、21年に社会学部、23年に情報学部と6学部まで増加。開学時390人だった定員は、25年には1400人を超えている。

■“西の大和、東の早慶”が揶揄されているが

 同大は盛んなPR活動を実施し、関西、中国エリアでは“西の大和、東の早慶”とうたうテレビCMでも知られている。卒業生の2人に1人が東証プライム企業、有名企業400社に就職するなど実績のアピールにも余念がない。

 関西には「関関同立」と言われる難関私大があるが、将来的に早大、慶大と並ぶというアピールが大言壮語と揶揄されているが、現在の実力はいかほどなのか。大学ジャーナリストの石渡嶺司氏はこう話す。

■関連キーワード

最新のライフ記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ヤクルトのドラフトは12球団ワースト…「余裕のなさ」ゆえに冒険せず、好素材を逃した気がする

  2. 2

    「汽車を待つ君の横で時計を気にした駅」は一体どこなのか?

  3. 3

    ソフトバンクは「一番得をした」…佐々木麟太郎の“損失見込み”を上回る好選定

  4. 4

    コメ増産から2カ月で一転、高市内閣の新農相が減産へ180度方針転換…生産者は大混乱

  5. 5

    オリックスまさかのドラフト戦略 「凶作」の高校生総ざらいで"急がば回れ"

  1. 6

    ヤクルト2位 モイセエフ・ニキータ 《生きていくために日本に来ました》父が明かす壮絶半生

  2. 7

    オリ1位・麦谷祐介 暴力被害で高校転校も家族が支えた艱難辛苦 《もう無理》とSOSが来て…

  3. 8

    “代役”白石聖が窮地を救うか? 期待しかないNHK大河ドラマ『豊臣兄弟』に思わぬ落とし穴

  4. 9

    福山雅治は"フジ不適切会合参加"報道でも紅白で白組大トリの可能性も十分…出場を容認するNHKの思惑

  5. 10

    バスタオル一枚の星野監督は鬼の形相でダッシュ、そのまま俺は飛び蹴りを食らった