「妻は不倫報道のたびにギャーギャーと…」浮気を罪悪感ゼロで繰り返す47歳男性の主張。慰謝料は高い恋愛代?

公開日: 更新日:
コクハク

47歳、浮気してます

 男女の関係では、交際相手や配偶者の態度に悩む人も少なくありません。愛し合っている男女間でも、価値観や物事の判断には個人差があります。ひとつの出来事への解釈や目的が、男性と女性では異なる場合もしばしば。男性と女性では、夫婦のあり方への認識が大きく異なる場合も少なくありません。
 魑魅魍魎(ちみもうりょう)な人間模様分析を得意とする並木まきが、そんな男女の“冷酷” と“激情”のあいだを垣間見るエピソードをお届けします。

【冷酷と激情のあいだ~男性編~】

「浮気ですか? あー…うん、まぁそうですね。していますね。

 妻と俺は、結婚当初からあんまりうまくいっていないんですよ。なんていうか、喧嘩はないけれど、そもそもの相性が悪いっていうか。

 結婚する相手を間違えたと思ってますけど、ウチには子どもがいるので、簡単には離婚できないから…。俺は外で、好きな人と会っているっていう感じです」

 あっけらかんとした口調で、あっさり浮気を認めたツヨシさん。罪悪感はほとんどないと、妻への不満を口にし始めます。

【読まれています】アラカン夫が気持ち悪い。43歳妻が悩む“ある要求”とは「レスは大歓迎だけど…」

妻は遊んでいるだけ

「妻は俺の文句ばかり言っているのかもしれないけれど、彼女だって相当なモンですよ。

 まず、家事をしない。料理も努力しようとしないから下手くそ。家では身なりを整えず、外に出るときだけ着飾って…。

 家政婦を雇っていますけど、それだって俺の稼ぎから払っていますからね。

 毎日ほぼ遊んでいるだけで生活が守られているんだから、俺がちょっと外で好きな人を作ったって、妻は文句を言えない立場じゃないですか?」

 ツヨシさんは浮気に対して開き直っているわけではなく、“浮気はいけない”とわかっていると強調しながらも、話を続けます。

不倫ネタのたびに…

「妻がきちんと家事をやってくれるなら、俺は多分、外で好きな人なんてできませんよ。

 妻への不満を解消したくて、外で好きな人と会っているだけ。でもほら、それを言ったところで、妻の性格はもう変わらないでしょう?

 妻は芸能人の不倫ネタが世間に出てくるたびに、ギャーギャーと俺を責め立ててきますけどね。俺は有名人でもなんでもないのに何言ってんだか。そういう浅はかなところにもうんざりなんですよ。

 俺は俺で、好きな人は外でつくって仕事への活力にすればいいやって感じ。もうウチの夫婦はずっとこのままだと思いますよ?」

 妻から離婚の申し出があれば、慰謝料を支払ったうえで養育費も払い続ける意思があるというツヨシさん。そこには複雑な心情が隠れていると話します。

慰謝料を払う覚悟はある

「妻に慰謝料を払う覚悟はあります。それを払ってでも、好きな人と外で会う生活を選択しているんです。

“高い恋愛代金”だなって思いますけど、俺が既婚者である以上は仕方ない。

 だから妻が離婚を申し出たら、慰謝料も養育費もケチる気はまったくありません。

 そりゃもちろん、浮気はしないほうがいいに決まってますよ。でも、しないと自分を保てないほど家庭が壊れているんです。

 それなら、慰謝料を払う覚悟を決めて浮気を続けているのもひとつの選択でしょう? ただ外で遊びまくって、妻との関係も維持したいなんて都合のいい話じゃないんですよ」

  ◇  ◇  ◇
 
 恋人同士であれ、夫婦であれ100%同じ価値観を有する男女は稀です。ましてや交際前の男女となれば、なおのことです。少しのすれ違いが、大きな溝に発展することも少なくないのが異性間における現実でしょう。まさにこれこそが、男女関係における醍醐味にもなれば致命傷にもなる“冷酷と激情”のはざまなのかもしれません。

(並木まき/ライター・エディター)

最新のライフ記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    小泉進次郎「無知発言」連発、自民党内でも心配される知的レベル…本当に名門コロンビア大に留学?

  2. 2

    クビ寸前フィリーズ3A青柳晃洋に手を差し伸べそうな国内2球団…今季年俸1000万円と格安

  3. 3

    高畑充希は「早大演劇研究会に入るため」逆算して“関西屈指の女子校”四天王寺中学に合格

  4. 4

    9日間の都議選で露呈した「国民民主党」「再生の道」の凋落ぶり…玉木vs石丸“代表負け比べ”の様相

  5. 5

    国分太一コンプラ違反で無期限活動休止の「余罪」…パワハラ+性加害まがいのセクハラも

  1. 6

    野球少年らに言いたい。ノックよりもキャッチボールに時間をかけよう、指導者は怒り方も研究して欲しい

  2. 7

    「時代と寝た男」加納典明(19) 神話レベルの女性遍歴、「機関銃の弾のように女性が飛んできて抱きつかれた」

  3. 8

    ドジャース大谷「二刀流復活」どころか「投打共倒れ」の危険…投手復帰から2試合8打席連続無安打の不穏

  4. 9

    28時間で150回以上…トカラ列島で頻発する地震は「南海トラフ」「カルデラ噴火」の予兆か?

  5. 10

    自転車の歩道通行に反則金…安全運転ならセーフなの? それともアウト?