木村多江は「貧乏が似合う」…「阿佐ヶ谷姉妹」怪演で「不幸が似合う」に続き2つ目の“称号”

公開日: 更新日:

 さて、本題は木村多江である。大手広告代理店の社員と結婚し、子供もいるが、21歳で父親が急逝したことでアルバイト掛け持ちの大変な時期があったそうで、それが演技に生かされたのか、庶民的な顔立ちともらった役柄がそうだったのか、「不幸が似合う」女優として知られている。

 最初はドラマ「リング~最終章」と「らせん」の貞子役の呪う女で存在感を見せた。出世作は2011年の「カレ、夫、男友達」だと思う。このドラマではDV夫に頭からマヨネーズをかけられ、椅子で腰を殴られる不幸な主婦役が話題になった。今では「日本一不幸な女優役が似合う」と忖度(そんたく)して書かれるようだが、当時は「日本一不幸が似合う女優」と書いた。本紙インタビューでは「不幸が似合う」と言われることに「ありがたいことです」と語った。

 3年前に中谷美紀と共演した「あなたには帰る家がある」では、モラハラ夫への逆襲で、不倫する主婦も演じて話題になった。木村は「不幸な女」に続く「貧乏な女」の称号を手にすることになるだろうか。

(文=峯田淳/日刊ゲンダイ

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「おまえになんか、値がつかないよ」編成本部長の捨て台詞でFA宣言を決意した

  2. 2

    【原田真二と秋元康】が10歳上の沢田研二に提供した『ノンポリシー』のこと

  3. 3

    カーリング女子フォルティウスのミラノ五輪表彰台は23歳リザーブ小林未奈の「夜活」次第

  4. 4

    3度目の日本記録更新 マラソン大迫傑は目的と手段が明確で“分かりやすい”から面白い

  5. 5

    国分太一“追放”騒動…日テレが一転して平謝りのウラを読む

  1. 6

    福山雅治&稲葉浩志の“新ラブソング”がクリスマス定番曲に殴り込み! 名曲「クリスマス・イブ」などに迫るか

  2. 7

    「えげつないことも平気で…」“悪の帝国”ドジャースの驚愕すべき強さの秘密

  3. 8

    松岡昌宏も日テレに"反撃"…すでに元TOKIO不在の『ザ!鉄腕!DASH!!』がそれでも番組を打ち切れなかった事情

  4. 9

    年末年始はウッチャンナンチャンのかつての人気番組が放送…“復活特番”はどんなタイミングで決まるの?

  5. 10

    査定担当から浴びせられた辛辣な低評価の数々…球団はオレを必要としているのかと疑念を抱くようになった