27歳の吉沢亮が「91歳の渋沢栄一」を演じる難しさ…NHK大河「青天を衝け」大詰めの見どころ

公開日: 更新日:

 これまでもたびたび登場した貧民救済施設「東京養育院」の院長を死ぬまで務め、いまも東京都健康長寿医療センター(東京・板橋)として残っている。生活保護法の基となった救護法を実行させるために、大蔵大臣に直談判し、天皇にも“直訴”して、第1回日本ダービーなど競馬の利益を予算に回させたり、日本赤十字の設立にも尽力した。

ドラマの演出にあたる黒崎博は『太陽の子』でも『ひよっこ』でも、登場人物たちが絆を深め、新たな希望に向かって歩き出すエンディングにしています。『青天を衝け』では、死の床の渋沢に“手を結べ、みんな。幸せになるために”と語らせます」(前出のNHK関係者)

 なるほど、500余の会社を起こした大金持ちというだけで新1万円札の顔になったわけではないよ、というメッセージで今年の大河ドラマは終わるらしい。

 最終話に向けて、もうひとつの見どころは吉沢亮の老けぶりである。なにしろ、大河史上最高齢の主人公を演じるのだ。いまでも役の上では60歳を過ぎているのだが、ツルンとしてリアリティーがない。これがあと3話で30歳年を取り、白髪のヒゲを汚らしく伸ばし、顔はしわだらけ、歩くのもおぼつかず、言語不明瞭の老人になれるのかどうか。

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    高画質は必要ない? 民放各社が撤退検討と報じられた「BS4K」はなぜ失敗したのですか?

  2. 2

    大手家電量販店の創業家がトップに君臨する功罪…ビック、ノジマに続きヨドバシも下請法違反

  3. 3

    落合監督は投手起用に一切ノータッチ。全面的に任せられたオレはやりがいと緊張感があった

  4. 4

    自民党総裁選の“本命”小泉進次郎氏に「不出馬説」が流れた背景

  5. 5

    「二股不倫」永野芽郁の“第3の男”か? 坂口健太郎の業界評…さらに「別の男」が出てくる可能性は

  1. 6

    今思えばあの時から…落合博満さんが“秘密主義”になったワケ

  2. 7

    世界陸上「前髪あり」今田美桜にファンがうなる 「中森明菜の若かりし頃を彷彿」の相似性

  3. 8

    三谷幸喜がスポーツ強豪校だった世田谷学園を選んだワケ 4年前に理系コースを新設した進学校

  4. 9

    広陵暴力問題の闇…名門大学の推薦取り消し相次ぎ、中井監督の母校・大商大が「落ち穂拾い」

  5. 10

    佐々木朗希いったい何様? ロッテ球団スタッフ3人引き抜きメジャー帯同の波紋