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児玉愛子韓国コラムニスト

韓流エンタメ誌、ガイドブックなどの企画、取材、執筆を行う韓国ウオッチャー。新聞や雑誌、Webサイトで韓国映画を紹介するほか、日韓関係についてのコラムを寄稿。Webマガジン「オトナの毎日」でイラストエッセー【毎日がエンタメ】を連載中。

サッカーW予選が無料じゃないのに怒らない? 安くて多チャンネルの韓国CATV事情

公開日: 更新日:

 そもそも韓国はケーブルテレビの加入率が高い。放送通信委員会の資料によると、実に9割以上の世帯が有料のケーブルテレビに加入しているのだ。

 かねて政府主導でケーブルテレビの普及を推進していて、マンションの管理会社などはケーブル事業者と団体契約して住民からは数百円の月額料を管理費とセットで徴収するなどしているため加入者が一気に増えた。インフラが整ったところで2009年にはメディア関連法の改正案が成立。ケーブルテレビ局が増えていくが、国民は追加料金を支払うことなく、多チャンネルを視聴できるようになった。当然、この中に主力チャンネルのtvNも含まれる。

 18年以降は大手通信社が提供するIPTV(インターネット接続で視聴する有料放送)が急成長し、加入者数がケーブルテレビを上回った。IPTVを利用する韓国人女性は言う。

「料金はケーブルよりほんの少し高くなるけど、地上波やtvNをはじめ、多くのチャンネルを視聴できます。ほとんど“無料放送”に近い感覚で見ているので、金額を気にしたこともありません」

 韓国でもサッカーは人気スポーツだ。もし自国の試合を見るのに特定の会社と契約し、安くない月額料金を支払うとなったら国民は黙っていないだろう。そんな韓国がちょっぴりうらやましい。

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