児玉愛子
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児玉愛子韓国コラムニスト

韓流エンタメ誌、ガイドブックなどの企画、取材、執筆を行う韓国ウオッチャー。新聞や雑誌、Webサイトで韓国映画を紹介するほか、日韓関係についてのコラムを寄稿。Webマガジン「オトナの毎日」でイラストエッセー【毎日がエンタメ】を連載中。

「サムスン」はガラケー時代から先進的だった 画期的なデザイン、スマホ並みの機能も

公開日: 更新日:

 来年の3月末から“ガラケー”と呼ばれる3G回線の携帯電話のサービスが順次終了する。今では多くの人がスマートフォンを利用しているが、2000年代といえばガラケーが主流の時代。それはIT国家の韓国も同じだった。

 かつて韓国ドラマでは嫌な相手からの電話のシーンでは、わざわざガラケーから電池パックを取り出すという演出がよく見られた。「何もそこまでしなくても」と思わなくもなかったが、そのガラケーの機能やサービスは日本よりも進んでおり、ドラマを見て「韓国ではこんなこともできるのか!」と驚いたことがある。中でも最強のブランド力を誇ったのがサムスンの「Anycall」。04年ごろに登場した“横本能”という商品は縦長のディスプレー部分が90度回転し、横倒しになるという、当時では画期的なデザインだった。日本でも同様のスタイルのガラケーが発売されている。

 今月17日に公開予定の韓国映画「雨とあなたの物語」にも大学時代のシーンで懐かしい横本能フォンが登場する。主人公は画面が横倒しになったガラケーを見て興奮するが、通話料金は安くとも機種自体は日本と変わらず高額。それでも新機種が出るたび売れていたのは機能やサービスが魅力的だったからだ。

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