著者のコラム一覧
児玉愛子韓国コラムニスト

韓流エンタメ誌、ガイドブックなどの企画、取材、執筆を行う韓国ウオッチャー。新聞や雑誌、Webサイトで韓国映画を紹介するほか、日韓関係についてのコラムを寄稿。Webマガジン「オトナの毎日」でイラストエッセー【毎日がエンタメ】を連載中。

「イカゲーム」は1話2.7億円!ドラマ制作費の高騰続く韓国エンタメ界

公開日: 更新日:

 昨年からのコロナ禍で映画界が苦戦を強いられているのは韓国も同じ。あえて劇場公開せず、ネットフリックスでの配信を決めた映画もある中、昨年は復讐と暴力に満ちた映画が435万人もの観客動員を記録した。暗殺者と殺し屋の仁義なき殺し合いを描いた「ただ悪より救いたまえ」で、日本でも24日から公開される。

 この映画で凶暴な殺し屋を演じているのはイ・ジョンジェ。今年、ネットフリックスの全世界ランキングで1位を獲得した韓国ドラマ「イカゲーム」の主演俳優だ。「イカゲーム」ではダメ男を演じ、勝てば天国、負ければ即死という一獲千金の壮絶なゲームに参加している。全世界に配信されると、わずか1カ月で1億4200万世帯での視聴を記録。ネットフリックス史上最大のヒット作となり、イ・ジョンジェは第79回ゴールデングローブ賞テレビドラマ部門の主演男優賞にもノミネートされた。そのイ・ジョンジェが映画では殺し屋になり、タイのバンコクで暗殺者と死闘を繰り広げるが、とにかくスケールがデカい。というのも、韓国映画の製作費が年々高騰しているのだ。

 日本で「冬のソナタ」が韓流ブームを巻き起こした当時、映画の製作費が日本円で10億円を超えると“韓国型ブロックバスター”と呼ばれ、超大作として注目された。今では製作費10億円超えの映画は珍しくなく、本作の製作費も15億円前後といわれている。

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 芸能のアクセスランキング

  1. 1

    亡き長嶋茂雄さんの長男一茂は「相続放棄」発言の過去…身内トラブルと《10年以上顔を合わせていない》家族関係

  2. 2

    朝ドラ「あんぱん」豪ちゃん“復活説”の根拠 視聴者の熱烈コールと過去の人気キャラ甦り実例

  3. 3

    上白石萌音・萌歌姉妹が鹿児島から上京して高校受験した実践学園の偏差値 大学はそれぞれ別へ

  4. 4

    “名門小学校”から渋幕に進んだ秀才・田中圭が東大受験をしなかったワケ 教育熱心な母の影響

  5. 5

    「時代と寝た男」加納典明(17)病室のTVで見た山口百恵に衝撃を受け、4年間の移住生活にピリオド

  1. 6

    中居正広氏に降りかかる「自己破産」の危機…フジテレビから数十億円規模損害賠償の“標的”に?

  2. 7

    “バカ息子”落書き騒動から続く江角マキコのお騒がせ遍歴…今度は息子の母校と訴訟沙汰

  3. 8

    備蓄米報道でも連日登場…スーパー「アキダイ」はなぜテレビ局から重宝される?

  4. 9

    「こっちのけんと」の両親が「深イイ話」出演でも菅田将暉の親であることを明かさなかった深〜いワケ

  5. 10

    長嶋一茂が父・茂雄さんの訃報を真っ先に伝えた“芸能界の恩人”…ブレークを見抜いた明石家さんまの慧眼

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    上白石萌音・萌歌姉妹が鹿児島から上京して高校受験した実践学園の偏差値 大学はそれぞれ別へ

  2. 2

    大谷 28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」とは?

  3. 3

    学力偏差値とは別? 東京理科大が「MARCH」ではなく「早慶上智」グループに括られるワケ

  4. 4

    ドジャース大谷の投手復帰またまた先送り…ローテ右腕がIL入り、いよいよ打線から外せなくなった

  5. 5

    よく聞かれる「中学野球は硬式と軟式のどちらがいい?」に僕の見解は…

  1. 6

    備蓄米報道でも連日登場…スーパー「アキダイ」はなぜテレビ局から重宝される?

  2. 7

    進次郎農相の「500%」発言で抗議殺到、ついに声明文…“元凶”にされたコメ卸「木徳神糧」の困惑

  3. 8

    長嶋茂雄さんが立大時代の一茂氏にブチ切れた珍エピソード「なんだこれは。学生の分際で」

  4. 9

    (3)アニマル長嶋のホームスチール事件が広岡達朗「バッドぶん投げ&職務放棄」を引き起こした

  5. 10

    米スーパータワマンの構造的欠陥で新たな訴訟…開発グループ株20%を持つ三井物産が受ける余波