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影山貴彦同志社女子大教授

▽かげやま・たかひこ 同志社女子大学学芸学部メディア創造学科教授。1962年、岡山県生まれ。早大政経学部卒。86年に毎日放送入社、「MBSヤングタウン」ほかテレビとラジオの番組を手掛ける。ABCラジオ番組審議会委員長、GAORA番組審議会副委員長、日本笑い学会理事。著書に「テレビドラマでわかる平成社会風俗史」(実業之日本社)、「おっさん力」(PHP研究所)、「テレビのゆくえ」(世界思想社)など。

テレビ離れの中、ゼミ生全員が見ていたドラマ「カルテット」に感じた希望

公開日: 更新日:

 次の日その姉妹が揃って店にやってきました。「今お姉さんの一番のおすすめのお菓子は何ですか?」と聞かれたそうです。今人気のチョコ菓子の名前を言うと、それをレジに持ってきました。支払いを済ませたばかりのチョコを教え子に再び差し出し、「妹を一緒に捜してくれてありがとう。お礼です」と笑顔で言ったそうです。ドラマのワンシーンのようなエピソードですよね。

 ドラマといえば、坂元裕二さん脚本で松たか子さん主演の「カルテット」(2017年・TBS系)の面白さをある教え子が熱く語った時のこと。「私もっ!」「最高に好きだった!」と次々に声が上がりました。なんとゼミ生全員が見ていました。

 坂元裕二さんは私も大好きな方です。何より若者のテレビ離れが叫ばれる中、こうしたリアクションがうれしくて仕方ありませんでした。早速、上下巻ある「カルテット」のシナリオ本を人数分買って、ゼミ生にプレゼントしました。それだけでは面白くないので、「シナリオ本を読んで、印象に残ったセリフとその理由を来週全員発表なっ!(笑)」と課題も出しました。

「え~~っ!!」と言っていた学生たちでしたが、翌週のゼミが大いに盛り上がったのは言うまでもありません。 (つづく)

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