(2)薬で夏までに痩せられる?…「すぐ痩せる」は大きな誤解

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 最近、「痩せる注射」「GLP-1薬(またはGLP-1受容体作動薬)」といった言葉をSNSや広告で見かけた人も多いのではないでしょうか。

 確かに、肥満症には保険適用の薬物治療があります。ただし、「薬さえ打てばすぐ痩せる」は大きな誤解です。

 肥満症の治療は、薬から始まりません。日本の保険診療のルールでは、治療開始から最初の半年間は薬物療法の前段階として、食事療法と運動療法を中心とした生活習慣の改善に取り組むことが求められています。定期的な検査、管理栄養士との面談もこの期間に行われます。

 半年間の生活習慣改善に取り組んでもなお改善が不十分、かつ、BMI35以上、またはBMI27以上で健康障害を2つ以上抱える場合、初めて薬物療法(GLP-1受容体作動薬)が検討されます。現在、保険適用の肥満症治療薬は「ウゴービ」と「ゼップバウンド」という2種類の自己注射薬です。どちらも週1回、自分でお腹などに注射します。食後に分泌されるホルモンに作用して満腹感を高め、食欲を自然に抑えるという仕組みです。

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