著者のコラム一覧
井筒和幸映画監督

1952年12月13日、奈良県出身。県立奈良高校在学中から映画製作を始める。75年にピンク映画で監督デビューを果たし、「岸和田少年愚連隊」(96年)と「パッチギ!」(04年)では「ブルーリボン最優秀作品賞」を受賞。歯に衣着せぬ物言いがバラエティ番組でも人気を博し、現在は週刊誌やラジオでご意見番としても活躍中。

プーチンにも「ホンマにイケるで」を独房で食べてもろたらええよ

公開日: 更新日:

 梅雨とロシアと急に増えた人混みがうっとうしいだけだし、楽しい映画でも紹介しようか。この前、一日中見てたんだ。今日び、映画館へ行ったって、悩みの人生相談室みたいな話か、喪失感がどうしたこうしたとか、かったるいのばっかり。それなら家にあるDVDで十分だ。昔の名作は見出したらキリないけど、オモロイもんだらけ。

 一番スゴかったのが、「ノートルダムのせむし男」(1939年版の邦題)。これは原題の直訳だけど、後にディズニーがアニメにした時は日本じゃ放送コードに触れるからと「ノートルダムの鐘」に改題したので、いまだにアニメのハッピーエンド版しか知らない客はそれで幸せなんだろうが。とにかく、映画の方は傑作。15世紀、赤ちゃんポストなどなかった頃のパリ。寺院の前に捨てられていて、拾われて鐘つき男になったカジモドがその醜い顔で町中から嫌われていたが、ジプシーの娘に恋をしたために、取り巻く男たちが大騒ぎする話なんだ。人殺しに間違われたジプシー娘が絞首台に上げられた時、カジモドが娘をさらって鐘楼に籠城、衆人たちが押しかけると、カジモドは巨石や大木、鉛の煮え湯まで下に浴びせて応戦する。この大スペクタクルの悲恋物語。カジモド役のチャールズ・ロートンの名演にくぎ付けだったな。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    侍J髙橋宏斗サイドがドジャースと“濃厚接触”!来オフ移籍は「十分ある」の怪情報

  2. 2

    “OB無視”だった大谷翔平が慌てて先輩に挨拶の仰天!日本ハム時代の先輩・近藤も認めるスーパースターの豹変

  3. 3

    橋下徹氏がまともに見える皮肉…米イラン攻撃で馬脚を現した「御用文化人」の逃げ腰と保身

  4. 4

    自民が予算委で“高市封印シフト” 首相が答弁から逃げ回るトンデモ事態にSNSで批判殺到

  5. 5

    競泳アイドル池江璃花子の初ロマンスに見えてくる「2つの夢」…りくりゅうに続くメダルともうひとつ

  1. 6

    元横綱照ノ富士が“弟子暴行”で角界に大激震! 転籍組との微妙な関係、燻っていた「無理やり改名」の火種

  2. 7

    「タニマチの連れの女性に手を出し…」問題視されていた暴行“被害者”伯乃富士の酒癖・女癖・非常識

  3. 8

    Adoの初“顔出し”が話題 ミステリアス歌手の限界と20年非公表の「GRe4N BOYZ」との違い

  4. 9

    日テレの音楽番組は終了も、有働由美子は黒柳徹子の後を継ぐ対談番組の有力候補か

  5. 10

    高市首相側の関与はあったのか? 暗号資産「サナエトークン」が大炎上! 金融庁が調査を検討