【追悼】三遊亭円楽さん 見果てぬ夢となった落語界天下統一と大名跡・円生襲名

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 生前、円楽師匠に自分の持ち味に関して「外交だから」と聞いたことがある。人と人を接着する力。それが円楽師匠の強みで、2007(平成19)年から「博多天神落語まつり」、2019(令和元)年から「さっぽろ落語まつり」をプロデューサーとして仕切り、東京の落語家、大阪の落語家を顔付けすることで、普段生の高座に触れる機会の少ない地方の演芸ファンを喜ばせた。

 2022(令和4)年3月には念願だった「江戸東京落語まつり」の開催にこぎつけたが、病床の本人は広報活動に力を発揮することができず、すべての会に満足のいく動員ができなかったことを、本人も気にしていたという。

 多くの落語家をプロデュース公演に顔付けすることの先に円楽師匠は、落語界の天下統一を夢見ていた。「統一協会」と本人が復帰高座後の囲み取材でしゃれていた、落語界をひとまとめにする統一するという構想。東京の落語界は落語協会、落語芸術協会、落語立川流、五代目円楽党の4派に分かれている。それに加えて上方落語界をひとまとめにするという、かなりハードルが高い夢物語。それさえも円楽師匠が語ると、ひょっとするとひょっとして! と思わせるものがあった。

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