【追悼】三遊亭円楽さん 見果てぬ夢となった落語界天下統一と大名跡・円生襲名

公開日: 更新日:

 生前、円楽師匠に自分の持ち味に関して「外交だから」と聞いたことがある。人と人を接着する力。それが円楽師匠の強みで、2007(平成19)年から「博多天神落語まつり」、2019(令和元)年から「さっぽろ落語まつり」をプロデューサーとして仕切り、東京の落語家、大阪の落語家を顔付けすることで、普段生の高座に触れる機会の少ない地方の演芸ファンを喜ばせた。

 2022(令和4)年3月には念願だった「江戸東京落語まつり」の開催にこぎつけたが、病床の本人は広報活動に力を発揮することができず、すべての会に満足のいく動員ができなかったことを、本人も気にしていたという。

 多くの落語家をプロデュース公演に顔付けすることの先に円楽師匠は、落語界の天下統一を夢見ていた。「統一協会」と本人が復帰高座後の囲み取材でしゃれていた、落語界をひとまとめにする統一するという構想。東京の落語界は落語協会、落語芸術協会、落語立川流、五代目円楽党の4派に分かれている。それに加えて上方落語界をひとまとめにするという、かなりハードルが高い夢物語。それさえも円楽師匠が語ると、ひょっとするとひょっとして! と思わせるものがあった。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「おい、おまえ、生意気なんだよ」 野村監督は俺の挨拶を“ガン無視”、暴れたろうかと考えた

  2. 2

    佐々木朗希いったい何様? ロッテ球団スタッフ3人引き抜きメジャー帯同の波紋

  3. 3

    スピードスケート引退・高木美帆にオランダが舌なめずり “王国復権の切り札”として白羽の矢

  4. 4

    長澤まさみの身長は本当に公称の「169センチ」か? 映画「海街diary」の写真で検証

  5. 5

    ブチ切れ高市首相が「誤報だ!」連発 メディア、官邸、自民党内…渡る政界は「敵ばかり」の自業自得

  1. 6

    樹木希林に不倫を暴露された久世光彦

  2. 7

    ドジャース佐々木朗希またも“自己中発言”で捕手批判? 露呈した「人間性の問題」は制球難より深刻

  3. 8

    自転車の「ハンドサイン」が片手運転ではとSNSで物議…4月1日適用「青切符」では反則金5000円

  4. 9

    【独自】急死の中山美穂さん“育ての親”が今朝明かしたデビュー秘話…「両親に立派な家を建ててあげたい!」

  5. 10

    柳楽優弥「九条の大罪」23歳新人が大バズり! 配信ドラマに才能流出→地上波テレビの“終わりの始まり”