著者のコラム一覧
三枝成彰作曲家

1942年、兵庫県生まれ。東京芸大大学院修了。代表作にオペラ「忠臣蔵」「狂おしき真夏の一日」、NHK大河ドラマ「太平記」「花の乱」、映画「機動戦士ガンダム逆襲のシャア」「優駿ORACIÓN」など。2020年、文化功労者顕彰を受ける。

NHK大河「鎌倉殿の13人」“劇伴”への違和感…音楽にもウソが通る社会が反映される

公開日: 更新日:

 NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」を見ていると、たびたび驚かされる。その音楽に、聞き覚えのあるメロディーが出てくるからだ。ドボルザークやビバルディなど、クラシックの名曲のメロディーである。

 映画やドラマで流れる音楽を業界用語で“劇伴”という。

 大河ドラマの劇伴は毎年異なる作曲家に発注され、オリジナルの楽曲が多数作られる。私も「太平記」(1991年)と「花の乱」(94年)の2本を書かせていただいた。それからずいぶん経つが、いまでもオリジナルであることは変わらないはずだ、と思っていた……が、違っていたようだ。

 びっくりしたのはいきなりのドボルザークだ。第1話で北条義時が源頼朝をかくまうため姫君の格好をさせて屋敷から馬で逃げる場面。そこに「新世界より」が流れた。古い社会の体制から逃れて、義時は“新しい世界”に頼朝と旅立つ――。その象徴として「新世界より」を一部、引用した。そう思われた。

 だが後日、壇ノ浦での平家滅亡が描かれたときにはビバルディの「四季」が使われ、バッハの「無伴奏チェロ組曲」によく似た曲も流れた。そして先日の放送では、モーツァルトの「レクイエム」も使われた。

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「左膝の半月板が割れ…」横綱・豊昇龍にまさかのアクシデントで稽古中止

  2. 2

    西武にとってエース今井達也の放出は「厄介払い」の側面も…損得勘定的にも今オフが“売り時”だった

  3. 3

    「ラブホ密会」問題も何のその!小川晶前市長の超“人たらし”戦略 12日投開票の前橋市長選情勢

  4. 4

    アストロズ今井達也の西武への譲渡金ついに判明! NPB広報室から驚きの回答が

  5. 5

    菊池風磨のカウコン演出に不満噴出 SNS解禁でSTARTO社の課題はタレントのメンタルケアに

  1. 6

    「豊臣兄弟!」白石聖が大好評! 2026年の毎週日曜日は永野芽郁にとって“憂鬱の日”に

  2. 7

    西武・今井達也「今オフは何が何でもメジャーへ」…シーズン中からダダ洩れていた本音

  3. 8

    ロッテ前監督・吉井理人氏が大谷翔平を語る「アレを直せば、もっと良く、170kmくらい投げられる」

  4. 9

    松山千春がNHK紅白を「エコひいき」とバッサリ!歌手の“持ち時間”に求めた「平等」の正当性を考える

  5. 10

    オリックスへのトレードは中日が年俸の半分を肩代わりしてくれて実現した