著者のコラム一覧
本多正識漫才作家

1958年、大阪府生まれ。漫才作家。オール阪神・巨人の漫才台本をはじめ、テレビ、ラジオ、新喜劇などの台本を執筆。また吉本NSCの名物講師で、1万人以上の芸人志望生を指導。「素顔の岡村隆史」(ヨシモトブックス)、「笑おうね生きようね いじめられ体験乗り越えて」(小学館)などの著書がある。新著「1秒で答えをつくる力──お笑い芸人が学ぶ『切り返し』のプロになる48の技術」(ダイヤモンド社)が発売中。

サンドウィッチマンは敗者復活組 一晩で人生が変わる「M-1」頂点に立った必然

公開日: 更新日:

 優勝から4カ月後、トミーズの番組で初めて一緒に仕事をすることになりました。トミーズの雅くんに「打ち合わせでは審査員やったいうのん言わんといて」と言われて審査のことは触れず、スタジオで「センセ(私)、ここへ座っといて」とカメラに写りやすい位置に。

 お客さんの大歓声の中、トークが始まり雅くんに「優勝したけど敗者復活やってんな」「そうなんですよ」「ご紹介します。サンドウィッチマンを準決勝で落としたのはこの人です!」と紹介され2人が立ち上がって「おまえか!! この野郎!」と乗ってくれてスタジオが大いに盛り上がったことを覚えています。

 本番終了後にあらためて挨拶をして「おもしろかってんけど、なんか違ったんよね」「そんな感じでしたね」「敗者復活で勝ち上がってきた時、力通りに選ばれてホッとした」というような話をしていました。

 優勝から4カ月過ぎていましたが1日も休みはなく、「この4カ月でこれまでの仕事量の数倍の仕事をさせていただいて、ほんとにありがたいです。一晩で人生が変わるってほんとにあるんですね」としみじみ話していたのが印象的でした。

 “超”の付く売れっ子になったサンドウィッチマンがいまも毎年、新ネタの全国ツアーをしてくれていることを、漫才を作る者のひとりとして、とてもうれしく思っています。

 “好漢サンドウィッチマン”は、これからも活躍の場をどんどん増やしていくことでしょう。

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