小椋佳が現役ラストコンサート終える “二刀流”から始まった52年の清しい音楽人生にピリオド

公開日: 更新日:

■「インサイド・アウトサイダー」

 東大法卒で銀行員になった当初、自らの組織内でのポジションをこう語っていた。

「現代の最大の病気は、人間の疎外だと思う。日本の組織社会の場合、個人を持てない。その真っただ中で暮らしを立てながら、何かを描写したり予感したり、表現する創造者になろう。組織内存在インサイダーの一員だけど、同時に創造的なアウトサイダーであり続ける」

 生きる意味を探す哲学青年であった小椋が「自分が自分であるために唯一すがりつけるものは創造だ。それと仕事をどう折り合いをつけるか」と考え、いきついたという。

■「自ら恥じない仕事ぶり、自ら悔いない暮らしぶり」

 浜松支店長に就任した際、部下らに語っていた基本方針はこんな提言である。まだ徹夜や無休が持てはやされた時代、プライベートを豊かにすることを訴えた。

■「新しいものをうみ出さなきゃ、生きてる意味がない」

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    阪神・梅野がFA流出危機!チーム内外で波紋呼ぶ起用法…優勝M点灯も“蟻の一穴”になりかねないモチベーション低下

  2. 2

    梅野隆太郎は崖っぷち…阪神顧問・岡田彰布氏が指摘した「坂本誠志郎で捕手一本化」の裏側

  3. 3

    国民民主党「選挙違反疑惑」女性議員“首切り”カウントダウン…玉木代表ようやく「厳正処分」言及

  4. 4

    阪神に「ポスティングで戦力外」の好循環…藤浪晋太郎&青柳晃洋が他球団流出も波風立たず

  5. 5

    本命は今田美桜、小芝風花、芳根京子でも「ウラ本命」「大穴」は…“清純派女優”戦線の意外な未来予想図

  1. 6

    巨人・戸郷翔征は「新妻」が不振の原因だった? FA加入の甲斐拓也と“別れて”から2連勝

  2. 7

    時効だから言うが…巨人は俺への「必ず1、2位で指名する」の“確約”を反故にした

  3. 8

    石破首相続投の“切り札”か…自民森山幹事長の後任に「小泉進次郎」説が急浮上

  4. 9

    今田美桜「あんぱん」44歳遅咲き俳優の“執事系秘書”にキュン続出! “にゃーにゃーイケオジ”退場にはロスの声も…

  5. 10

    参政党のSNS炎上で注目「ジャンボタニシ」の被害拡大中…温暖化で生息域拡大、防除ノウハウない生産者に大打撃