著者のコラム一覧
二田一比古ジャーナリスト

福岡県出身。大学卒業後、「微笑」(祥伝社)の記者に。その後、「Emma」「週刊文春」(ともに文芸春秋)をはじめ、多くの週刊誌、スポーツ新聞で芸能分野を中心に幅広く取材、執筆を続ける。フリー転身後はコメンテーターとしても活躍。

「半沢直樹」をきっかけに…今時ドラマの人気トレンドは“復讐劇”

公開日: 更新日:

 男優のほうはTBS系日曜ドラマ妻夫木聡主演の「Get Ready!」はかろうじて2桁キープ。

「日曜夜9時は視聴者が習慣化している。2桁ギリギリでは横綱がやっと勝ち越した程度」とテレビ関係者は厳しい評価だ。

 桜井翔の「大病院占拠」は初回7.2%から2話で0.4ポイント上がったが、危機感が漂う数字。草彅剛(写真)の「罠の戦争」は初回9.3%。草彅がSMAPのメンバーだった当時、「銭の戦争」「嘘の戦争」は代表作だった。

 退所後、「テレビ局のジャニーズへの忖度」とも言われて6年、ようやく民放ドラマの復帰がかないシリーズ第3弾となった。「――戦争」は最近のヒットドラマのテーマである復讐劇。徐々に伸びる可能性も秘める。

 振り返れば、2013年放送の「半沢直樹」をきっかけに現代版の復讐劇が人気ドラマの基本路線になった。昨年もテレ朝の竹内涼真主演の「六本木クラス」は水商売の世界が舞台。坂口健太郎の「競争の番人」の舞台は公正取引委員会。“キンプリ平野紫耀主演の「クロサギ」は詐欺師という裏社会を舞台にしたものだった。舞台は違っても3人の共通点は父親への復讐。目的達成のためさまざまな仕掛けをして追い詰めていくヒューマンドラマだった。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    横浜とのFA交渉で引っ掛かった森祇晶監督の冷淡 落合博満さんは非通知着信で「探り」を入れてきた

  2. 2

    複雑なコードとリズムを世に広めた編曲 松任谷正隆の偉業

  3. 3

    中学受験で慶応普通部に進んだ石坂浩二も圧倒された「幼稚舎」組の生意気さ 大学時代に石井ふく子の目にとまる

  4. 4

    ドジャース内野手ベッツのWBC不参加は大谷翔平、佐々木朗希、山本由伸のレギュラーシーズンに追い風

  5. 5

    「年賀状じまい」宣言は失礼になる? SNS《正月早々、気分が悪い》の心理と伝え方の正解

  1. 6

    国宝級イケメンの松村北斗は転校した堀越高校から亜細亜大に進学 仕事と学業の両立をしっかり

  2. 7

    放送100年特集ドラマ「火星の女王」(NHK)はNetflixの向こうを貼るとんでもないSFドラマ

  3. 8

    維新のちょろまかし「国保逃れ」疑惑が早くも炎上急拡大! 地方議会でも糾弾や追及の動き

  4. 9

    出家否定も 新木優子「幸福の科学」カミングアウトの波紋

  5. 10

    【京都府立鴨沂高校】という沢田研二の出身校の歩き方