追悼・笑福亭笑瓶さん 大病の末にたどり着いた「五感」の境地と周囲への気遣い

公開日: 更新日:

「とにかくおまえら元気でな。長生きせなあかんで」

 故・笑福亭笑瓶さんは晩年、弟子たちと顔を合わせると、落語や仕事のアドバイスだったのが変わり、健康の大切さを説いていたそうだ。2度目となる急性大動脈解離を発症し、このほど66歳で亡くなった笑瓶さん。ゴルフ場で倒れた2015年の12月、ドクターヘリでの救急搬送で九死に一生を得て以来、「チェーンヘビースモーカーでしたが、やめました」とし、ウオーキングを始めるなどして、生活を改めていた。NPO救急ヘリ病院ネットワークのインタビューではその心境の変化をこう語っている。

「挑戦とかではなく、生きていることを楽しみたい。特に『五感』ですね。暑い夏の日に飲むキンキンに冷えたアイスコーヒーのおいしさや、飼い犬の毛のぬくもり、魚を焼いたときのにおい。そんな日常が今は大きな喜びや楽しみです。死んでしまったら五感も何もない。忘れていた日常の喜びを思い出させてもらいました」

 長寿番組「噂の!東京マガジン」(BS-TBS)で共演の競馬評論家、井崎脩五郎さん(75)はこんな追悼コメントを。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    日本中学生新聞が見た参院選 「参政党は『ネオナチ政党』。取材拒否されたけど注視していきます」

  2. 2

    松下洸平結婚で「母の異変」の報告続出!「大号泣」に「家事をする気力消失」まで

  3. 3

    松下洸平“電撃婚”にファンから「きっとお相手はプロ彼女」の怨嗟…西島秀俊の結婚時にも多用されたワード

  4. 4

    阪神に「ポスティングで戦力外」の好循環…藤浪晋太郎&青柳晃洋が他球団流出も波風立たず

  5. 5

    俺が監督になったら茶髪とヒゲを「禁止」したい根拠…立浪和義のやり方には思うところもある

  1. 6

    (1)広報と報道の違いがわからない人たち…民主主義の大原則を脅かす「記者排除」3年前にも

  2. 7

    自民両院議員懇談会で「石破おろし」が不発だったこれだけの理由…目立った空席、“主導側”は発言せず欠席者も

  3. 8

    参政党のSNS炎上で注目「ジャンボタニシ」の被害拡大中…温暖化で生息域拡大、防除ノウハウない生産者に大打撃

  4. 9

    自民党「石破おろし」の裏で暗躍する重鎮たち…両院議員懇談会は大荒れ必至、党内には冷ややかな声も

  5. 10

    “死球の恐怖”藤浪晋太郎のDeNA入りにセ5球団が戦々恐々…「打者にストレス。パに行ってほしかった」