失われつつある人類普遍の原理の行方を考察する「自由民主主義とは何か」田中拓道著
「自由民主主義とは何か」 田中拓道著
日本国憲法前文で「人類普遍の原理」とうたわれている自由民主主義が今、苦境に陥っている。
1990年代、共産主義圏が崩壊し、冷戦が終わると、自由民主主義は世界を覆い尽くす唯一の普遍的な原理となったように見えた。しかし、この四半世紀で自由で公正な選挙を行わない権威主義と呼ばれる体制の国々が拡大。自由民主主義の下で暮らす人々の割合は減り続け、2020年にその人口割合は世界の1割強に過ぎなくなっている。
さらに、多くの国では既存の政党や政治家への不信が高まり、極右と呼ばれる新興のポピュリズム政党が台頭し、自由民主主義は内側からも問い直しを迫られている。
こうした現状を念頭に、近代ヨーロッパで生まれた自由民主主義の歴史と現状、そして行方を考察した政治思想テキスト。 (筑摩書房 1155円)

















