著者のコラム一覧
荒川隆之薬剤師

長久堂野村病院診療支援部薬剤科科長、薬剤師。1975年、奈良県生まれ。福山大学大学院卒。広島県薬剤師会常務理事、広島県病院薬剤師会理事、日本病院薬剤師会中小病院委員会副委員長などを兼務。日本病院薬剤師会感染制御認定薬剤師、日本化学療法学会抗菌化学療法認定薬剤師といった感染症対策に関する専門資格を取得。

新タイプが続々登場…肺炎球菌ワクチンは制度が大きく変わった

公開日: 更新日:

 高齢者の「肺炎球菌ワクチン」が、2026年4月から大きく変わりました。これまで公費助成の中心だった「ニューモバックスNP(23価)」は3月末で役割を終え、新たに「プレベナー20」が標準となります。

 一番の違いは免疫のもち方=持続です。ニューモバックスは「多糖体ワクチン」と呼ばれ、幅広い菌に対応できる一方、免疫の持続が比較的短いという特徴がありました。これに対し、プレベナー20は「結合型ワクチン」です。T細胞を介して免疫の記憶をつくるため、多糖体ワクチンよりも質の高い免疫が期待されています。

 プレベナー20の効果持続期間については、5年程度と推定されていますが、ニューモバックスのように「5年ごとの定期的な再接種」を繰り返す必要はないとされています。この変化は、接種の考え方そのものを変えるものです。対象となるのは、主に65歳の方と、基礎疾患のある60~64歳の方です。

 ただし注意点もあります。26年3月末までにニューモバックスを公費で接種した場合、その後すぐにプレベナー20を公費で受けられるわけではありません。また、4月以降にニューモバックスを接種する場合は、自費扱いとなります。つまり、「いつ、どのワクチンを打つか」がこれまで以上に重要になるのです。

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